米軍 シリアでイスラム国の幹部指導者らを殺害

2025/07/26 更新: 2025/07/26

米軍は25日、シリアのアレッポにてイスラム国(ISIS)の幹部指導者と、同組織に関連する、その2人の成年の息子を殺害したと発表した。

アメリカ中央軍(CENTCOM)は25日、ソーシャルメディアプラットフォームXで「本日早朝、中央軍部隊はシリア・アレッポ県バーブ市で奇襲作戦を実施し、イスラム国のディヤ・ザウバ・ムスリフ・ハダニ幹部指導者及び同氏の成年の息子2人を殺害した」と伝えた。

また、これらのイスラム国メンバーはアメリカ及び連合軍部隊、ならびに新しいシリア政府に対して脅威をもたらす存在であると述べた。

アメリカ中央軍指揮官マイケル・エリック・クリラ将軍は投稿の中で、「我々のパートナーや同盟国の努力と共に、中央軍はこの地域、同盟国、そして祖国に対する脅威であるイスラム国のテロリストを永続的に打倒することに尽力している」と指摘した。

さらにクリラ将軍は、「我々はイスラム国のテロリストを所在がどこであろうと執拗に追跡し続ける。彼らは寝ている時も、行動している時も、隠れているどのような場所においても安全ではない」と強調した。

5月末、イスラム国はシリア軍に対する攻撃を実行したと宣言した。専門家によれば、これは元シリア大統領バッシャール・アル=アサドの政権崩壊以降、イスラム国がシリア政府軍を標的に行った初めての攻撃であるという。

イスラム国は当該攻撃声明で、戦闘員が爆発装置を設置し、シリア南部の「反逆政権」の車両を襲撃したと述べている。

さらにイスラム国は、アフマド・シャラー現大統領が率いるダマスカスの新政府を違法とみなし、これまで主に北部のクルド軍を攻撃対象としてきた。

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