台湾周辺の緊張は依然として続いている。
中華民国国防部は最近、中国軍が台湾海峡や周辺空域・海域で戦闘機や艦艇を展開し、中線を越える活動を繰り返していると発表し、圧力の強まりを警戒している。
国防部の発表によれば、8月26日午前6時から27日午前6時までの24時間、中国共産党軍(中共)の航空機23機(うち16機が台湾海峡の中線を越えて北部および南西空域に進出)と、艦艇7隻、公務船1隻だった。これに対し、中華民国国軍は厳密な監視と適切な対応を行っている。
国防部が公開した空域活動の示意図によると、26日午前6時から午後7時30分までの間、台湾海峡の空域において中共の主力戦闘機や無人機が計14機確認され、そのうち7機が海峡中線を越えて進出した。
また、同日の午前6時25分から午前11時50分の間には、台湾南西空域において中共の主・補助戦闘機および無人機9機が確認された。
国防部は、任務機、艦艇、そして地対空ミサイルシステムを用いて、これらの動きに対し厳密な監視と対応を行っていると述べた。
さらに、国防部は27日正午12時30分に発表した声明において、同日午前8時48分以降、中共の「殲-16戦闘機」、早期警戒機「空警-500」など各種の主力・補助戦闘機および無人機計33機が出海活動を行った。そのうち20機が台湾海峡の中線およびその延長線を越えて、台湾の北部、中部、南西空域に侵入したことを報告した。これらの航空機は共産党軍の艦艇と連携し、「合同戦備警戒パトロール」と称して台湾周辺の空域・海域に対し継続的な威嚇行動を行ったとされる。
国軍は、統合的な情報・監視・偵察(ISR)手段を用いて敵情を厳重に掌握し、任務機、艦艇、地対空ミサイルシステムを適切に展開して対応している。
なお、国防部は26日にも、25日午前6時から26日午前6時までの間に中共の航空機6機(うち1機が中線を越えて南西空域に進出)、艦艇7隻、公務船1隻を確認したと発表。これらに対しても、同様に厳密な監視と対応を行った。
台湾周辺での軍事行動は、常態化しつつあり、国際社会の注視が一層高まっている。
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