ドジャース 薄氷の上で掴み取った4度目の地区優勝 

2025/09/26 更新: 2025/09/26

ロサンゼルス・ドジャースは25日、アリゾナ州フェニックスでダイヤモンドバックスと対戦し、先発した山本由伸投手が6回無失点の好投を見せ、大谷翔平選手も54号ホームランを打って8対0で勝利した。シーズン中、投手陣の故障、打撃不振による得点力不足に悩まされたが、ナショナルリーグ西部地区で4年連続23回目となる優勝を決めた。

今季のドジャースは、先発・リリーフを問わず故障者が続出している。

ブルペンでは山本や今季限りで引退を決めたクレイトン・カーショウ、二刀流で限られたイニングで登板していた大谷選手は活躍したものの、けがや不調で起用のやりくりが続き、終盤には綱渡りの投手運用を強いられた。

また野手陣もマイケル・コンフォート外野手やムーキー・ベッツ内野手、キム・ヘソン内野手など主力打者の不振が重なり、得点力不足が顕著になっている。大谷選手は厳しいマークにも負けずMVP級の活躍を見せているが、試合展開は守備力や限られた投手陣の奮闘に頼る形が多く、戦力は決して盤石ではなかった。

こうした中で掴んだ地区優勝は大きな価値を持つが、ポストシーズンの戦いには暗雲が立ち込めている。

一方、朗報もある。負傷離脱していた佐々木朗希投手が25日にリリーフで復帰登板を果たし、本来の実力を見せ、1イニングを2奪三振でパーフェクトに抑えた。ブルペン再建の切り札としての役割に期待が高まっており、チームにとって大きな希望材料となっている。

ポストシーズンで真の強さを示すには、リリーフ陣の立て直しと打線の復調が不可欠だ。課題は依然として山積している。

関連特集: アメリカ社会