中国の秋の味覚の代表といえば「上海ガニ(中国では大閘蟹と呼ばれている)」。
そのなかでも最高級品とされる「陽澄湖産(ようちょうこ・蘇州市内)」の上海ガニが、今年は例年の半値以下に暴落している。
かつては「一匹=金1グラム」と並ぶ高級品だったが、今年のギフト券は、8匹700元(約1万4千円)と、昨年から53%も値下がりした。
消費力の衰えと景気の冷え込みが直撃し、贈答需要は激減。蟹業者は「昨年よりさらに悪い」と悲鳴を上げる。かつて接待の象徴だった上海ガニが、いまや売れ残る時代になった。
「カニの値段は景気の温度計(カニの価格が市場の景気や環境に大きく影響される)」と言われるが、いま、その温度はすでに氷点下だ。
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