中国の秋の味覚の代表といえば「上海蟹」!
「台風13号(バビンカ)」は16日午後、江蘇省蘇州市を直撃した。強風により市内「陽澄湖」のカニ養殖場の囲いの網などが破壊され、「上海ガニ」たちが集団脱走したことわかった。
「台風直後でまだどれほどの損害を被ったか、わからない」としながらも、養殖業者は泣いている。
(上海ガニの「集団脱走事件」が起きた「陽澄湖(蘇州市)」の養殖場)
なお、今年は猛暑に伴う養殖地の水温上昇の影響により、ただでさえ、「上海ガニ」が大量死している。「継続的な高温天候で、今年のカニはなかなか大きくならないばかりか、値段高騰」が懸念されていたが、いざ「中秋の名月」を迎えると、上海ガニは「売れなかった」そうだ。
昨日(17日)は「中秋の名月(十五夜)」だった。中国で、この日は「中秋節」と呼ばれており、家族団らんで夜空の月を見ながら、満月をかたどった焼き菓子の月餅(げっぺい)を食べるのが華人圏の慣わしとなっている。
月餅のほかにも、「上海ガニ」も中秋節の一家団欒の食卓に欠かせない一品となっている。
「上海ガニ(中国では大閘蟹と呼ばれている)」のなかでも、今回「集団脱走事件」が起きた、「陽澄湖産(蘇州市内)」のものが最高級品とされている。
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