「鬼滅の刃」世界的ブーム 現代の「鬼殺隊」とは誰か?

2025/10/17 更新: 2025/11/10

日本のアニメ映画『鬼滅の刃 無限城編』は、現在累計興行収入が約1億2860万米ドルに達し、アン・リー監督の『グリーン・デスティニー』を正式に抜いて北米映画史上最も興行収入を上げた国際映画となった。本作の世界興行収入は現在約6億4800万米ドルで、2025年世界興行収入ランキング5位に躍り出ている。

日本では興行収入が約3625.7億円となり、台湾では興行収入が概算で8億1千万台湾ドルを突破し、今年度の興行収入1位を独走している。

『鬼滅の刃』は今や世界中で現象的な大ヒットとなった。物語は大正時代の日本を舞台にしており、人間社会が表面上は平和でも、裏では「鬼」が暗躍しているという設定だ。鬼は強大な力と再生能力を持ち、人間を食べて生きている。鬼に対抗するため、人間は秘密組織「鬼殺隊」を設立し、その中には様々な武術に精通した剣士たちが在籍し、悪鬼討伐を最終目標としている。

どんなブームの背景にも時代的な要因や理由があるもので、『鬼滅』も例外ではない。キャラクターの個性やアニメ・音楽美術の精巧さに加え、深層には人類が悪に立ち向かう勇気や団結、家族愛、友情、道義を守るテーマが普遍的な共感を呼んだ。

現実世界の大魔王とは

現代世界の大魔王は誰か? 中国共産党(中共)はこれにふさわしい存在だ。

9月11日、中国大陸の男性俳優・于朦朧が転落死し、事件には多くの疑点が残った。北京警察は「刑事事件の疑いなし」とし、飲酒による事故死と即座に結論づけ調査を終えたが、世間からは疑問の声が高まっている。

事件は中国当局によって直ちに情報が完全封鎖され、投稿も削除され、中国大陸内部での関連議論はほぼ消えた。外部の人々は流出した映像や録音から真相を継ぎ合わせるしかないが、それらの証拠には暴行・性暴力・拷問による自白強要などショッキングな内容が含まれている。

この事件を巡り、共演俳優や制作陣の関与が疑われるばかりでなく、中共高層や芸能界の裏ルール、さらには当局のマネーロンダリング事件が絡んでいるとの噂も飛び交った。

中国の命理・風水の専門家は、于朦朧の誕生日が中共トップと同じであることに注目し、記録にある「延命」の邪術を調査、その詳細が于朦朧事件と酷似していることも指摘している。于朦朧は特定の人物によりあらかじめ選定され、「本命年」に生贄として供され、中共トップが150歳まで長寿を得るためだったのではないかとの疑念すらでている。

事実の真相はこれから明らかになるだろうし、こういった冤罪は中共の悪政が歴史の彼方に消えるまで、真の解明を待たねばならないかもしれない。しかし、多くの人が于朦朧を通じて中共の非道を目撃している。

「150歳まで生きる」中共トップの妄想

習近平とプーチンが「150歳まで生きる」と口にしたのを覚えているだろうか?

北京時間9月3日朝、中共公式CCTVが習近平、プーチン、金正恩が天安門広場に向かって歩く様子を生中継し、彼らの会話も放送された。

習近平がまず「過去は70歳まで生きる人は稀だったが、今や70歳は子供みたいなもの」と話し、プーチンがそれに続き、中国語通訳が「バイオ技術の進化により、人の臓器はどんどん移植されるようになり、どんどん若返り、不老長寿になるだろう」と述べた。周囲の人々の得意げな笑い声の中、習近平は「今世紀には150歳まで生きられるだろうという予測がある」と答えた。

このやり取りは、かつて流布された「中共981首長健康プロジェクト」の実在を裏付け、また中共が庶民の臓器で高官の延命を図り、さらには外国の権力者に臓器賄賂までしている実態を暴露した。内外の世論から大批判を浴び、中共CCTVは急遽ライブ映像を削除、イギリスBBCに対しても映像削除を強硬に要求した。大陸ネットでも情報を完全封鎖した。

しかし、火は隠しきれず、映像は多くの海外メディアに保存され、海外SNS「X」などでも拡散、中共の臓器摘出犯罪の有力な証拠となっている。

世界が習近平とプーチンの会話に驚く中、かつて強制的に臓器摘出に関与させられた医師・鄭治氏は全く驚かなかったという。彼は「2005年の時点で、共産党政治局常務委員クラスが法輪功学習者の虐殺と臓器摘出を完全に知っており、彼らの健康管理や当時の高級幹部に腎臓や臓器を移植していたことを知っていた。当初の秘密軍事行動と、今の中央指導者の健康プロジェクトは実は同じことだ。名前を変えただけで、実態は生きた人間からの臓器摘出であり、それを高官に使っている」と証言している。

中共の悪行は拡大し 一般中国人にも波及

中共の迫害は法輪功学習者だけにとどまらない。今や中共による臓器摘出の悪行はさらに多くの中国人全体に広がっている。特に青少年から臓器を摘出して高官や外国の富裕層の延命に使う実態は、国際社会で広く知られるようになった。中国国内でも多くの人々が知り、身をもって感じている。

今日では中国人の失踪者が増え、青少年の失踪も増加しており、もはや否定できない事実となっている。2022年以降、中共は全国で「自発的な臓器提供キャンペーン」を学校で開始し、ここ数年で多くの学校が繰り返し学生に採血・健康診断を行い、失踪する子供の年齢がどんどん下がっている。多くの中国人がこのような事実を知っており、噂しあい、憤まんと無力感に苛まれている。

胡鑫宇や羅帥宇といった全国を震撼させた事件が次々と明るみに出たことで、ますます多くの中国人が中共の「人食い」悪魔の恐ろしさと罪深さを痛感している。

妖怪が闊歩する世界

まるで中国では毎日、中共の妖怪が人々を「ごちそう」として殺し、長命延年と大金儲けのための「人肉宴」で中国人の心臓・肝臓・肺・腎臓・膵臓・角膜……がずらりと並べられているかのようだ。

多くの一般中国人は、法輪功学習者や他の中国人から大規模に臓器を摘出する犯罪が、単なる人身売買組織や冷徹な医者数人だけで成し遂げられるものではなく、中共政権全体、公安・検察・司法、軍、病院が組織的に協力し、意図的な殺人である構造の本質にまだ気づいていない。これは国際法でいう集団虐殺罪、拷問罪、反人道罪に該当する。

臓器摘出問題の議論が続く中、さらに于朦朧案件が大きな波紋を呼び、多くの映像や音声が公開され、目を背けたくなる事実も明らかになっている。

共産党は表にできない極めて邪悪な犯罪を数多く抱えており、その魔性的行動から見て「邪教」呼ばわりされる理由も証拠も十分にある。「中共は邪教」はまぎれもない事実だ。

現代の「鬼殺隊」とは誰か?

中共党首と同様、『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨も永遠の命を渇望している。一方、鬼殺隊の指導者・産屋敷耀哉は悪魔に「真に永遠なものは人の意志と信念である」と断言した。人が自由・正義・愛を信じ続ける限り、その信念は世代を超えて受け継がれ、たとえ迫害や死に直面しても、その善良さや勇気は悪鬼には決して壊せない。こうした信念は極めて強力で、最終的に皆の力が結集し、悪鬼を滅ぼす。

主人公・炭治郎が戦いの中で語った「強い者は弱い者を助け守り、弱い者は強くなろうとし、やがてさらに弱い者を助け守る。それが自然の理だ」という一節は、胸を打つ。

また、狛治の師が彼に「何をするにも最初は皆赤ん坊、周囲の助けがあって成長できる。他人と争うより、戦う相手は自分自身。大事なのは昨日の自分より強くなること。十年、二十年と努力を重ねればやがて頭角を現し、次は誰かを助ける側になる」と諭したことも印象的だった。

現代において、中共魔鬼の力は依然巨大に見えるが、ニュース事件のたびに新たな世代が目覚め、共産党の悪質な本質を見抜く若者が増えている。ある者はヒマワリ運動、ある者は法輪功の真相、新疆再教育キャンプ、香港の「逃亡犯条例」反対運動など、そして今また、于朦朧の悲劇を通じて、さらに多くの目覚めがある。

多くの人が目覚め、良心と勇気を持ち続け、他者を助ければ助けるほど、現代の「鬼殺隊」の力はより強大になり、正義の信念と行動が「神の力」を受け継ぎ、ついには悪鬼を滅ぼすことだろう。

今、私たち一般人にできることは、

  1. 強力な道徳同盟を作り、共に正義と善良を守り、正しい情報を迅速に広め、勇気をもって声を上げ、中共の悪と犯罪を白日のもとにさらす。陽の当たる場所では、闇は存在し続けることはできない。
     
  2. 中共と決別し、中国人は「三退」(共産党・共青団・少先隊からの脱退)を急ぐこと。中共は邪教、邪教から脱退し正道に帰ることは全ての人の責任。みなが脱退すれば、最後は中共一人が地獄へ行き、その罪を一身に背負うだけだ。

現代のすべての、一見平凡ながら実は非凡な「鬼殺隊」隊員に敬意を表す!

(本稿は明慧ネットの記事を参考にした)
編集責任者:朱穎

李中泠
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