ドローンの妨害により、ベルギーのブリュッセル空港およびリエージュ空港は11月4日の夜間に閉鎖された。また、多くの到着便が着陸地を変更せざるを得ず、一部の出発便も離陸できなかった。
ベルギーの航空管制機関の広報担当者クルト・フェルヴィリヘン氏によれば、現地時間で夜8時前、ブリュッセル空港付近でドローンが目撃され、空港は安全上の理由から閉鎖したという。
ブリュッセル空港はベルギーで最も利用客の多い空港である。約2時間の中断後、一時的に空港は再開されたが、その直後に再びドローンが確認され、再度閉鎖した。航空便がいつ完全に運航を再開できるかは不明である。
ベルギーの国営航空会社ブリュッセル航空は、15便の出発便が離陸できず、8便の到着便は他の空港へ振り替えたと発表している。
リエージュ空港(Liege Airport)の広報担当者によれば、この空港は主に貨物輸送の拠点であるが、同空港もドローンが確認されたため閉鎖したという。
今回の事件が発生する前の週末にも、ベルギー国内の軍用空軍基地上空でドローンが目撃されていた。
ベルギーのテオ・フランケン国防大臣は公共放送RTBFで、4日の事件は国家の安定を妨害する意図があった可能性が高いと述べている。
ここ数か月、ドローンによる混乱はヨーロッパ各地で相次いでいる。9月には、コペンハーゲン空港とオスロ空港がドローンの発見により、それぞれ4時間と3時間の閉鎖を余儀なくされた。また、ポーランドやルーマニアの領空でも、ロシアによるドローン侵入の疑いがある事件が発生している。
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