米ロードアイランド州のブラウン大学で12月13日に発生し、2人が死亡、9人が負傷した銃撃事件をめぐり、警察は14日、事件に関連するとみられる人物1人を拘束したと発表した。
銃撃は13日午後、期末試験が行われていた大学の工学系校舎で発生した。警察が公開した防犯カメラ映像には、黒い服を着た人物が現場から立ち去る様子が映っているが、顔は確認できず、学生かどうかも分かっていないという。警察は、この人物が30代の男性である可能性があるとしている。
14日朝の記者会見で当局は、拘束された人物の身元を公表しなかったが、負傷者9人のうち7人は容体が安定しており、1人は重体だったものの回復に向かっていること、もう1人はすでに退院したことを明らかにした。
報道によると、拘束された人物はベンジャミン・エリクソンとされ、2024年時点ではワシントンD.C.に居住し、事件前はウィスコンシン州に住んでいたという。米陸軍によると、エリクソンは2021年から2024年まで歩兵として在籍していたが、海外派遣の記録はなく、犯罪歴も確認されていない。
エリクソンはブラウン大学から約24キロ離れたプロビデンス市内のホテルで拘束された。現在、事件に至った経緯や大学との関係について捜査が進められており、今後、刑事責任が問われる可能性があるとしている。
事件当時、男は工学部と物理学科が入るバラス・アンド・ホリー棟の教室内で発砲した後、逃走した。校舎内では期末試験が行われており、出入口は施錠されていなかった。
また、目撃者が撮影した映像には、警察が建物内を捜索し、学生を外へ避難させる様子が映っている。
ブラウン大学は事件を受け、学部生および大学院生のすべての授業と期末試験を中止すると発表した。
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