中共の反発強まる中 日本の国会議員が相次ぎ訪台 日台の連携を強化

2025/12/31 更新: 2025/12/31

中国共産党による圧力や反発が強まる中でも、日本の国会議員が相次いで台湾を訪問し、日台の交流や連携を深める動きが続いている。
頼清徳総統は、訪台した自鈴木馨祐前法相と、日本のTY会会長である瀧波宏文参議院議員と面会した。

頼総統
「まず初めに、この重要な時期に台湾を訪問してくださった皆さまを心より歓迎する。訪台という形で台湾重視の姿勢を示してくださったことに、深く感謝申し上げる」

頼総統はまた、台湾海峡の平和と日台関係を重視する高市早苗首相に対しても、謝意を示した。

折しも、高市首相の「台湾有事」に関する発言を受け、中共側が日本への圧力を強めているさなかの訪問となった。

頼総統
「権威主義的な動きの広がりや、世界的な経済・貿易環境の変化といった課題に直面する中で、台湾と日本が引き続き協力を深めていくことを強く期待している」

これに対し鈴木氏は、台湾有事は決して容認できず、武力で現状を変えようとする試みは断じて許されないと強調した。

これに先立ち、自民党の萩生田光一幹事長代行も、多数の地方議員を率いて訪台し、22日に頼総統と会談した。

頼総統
「この得難い友情を大切にし、心を一つにして歩んでいかなければならない。民主主義国家が団結して協力してこそ、各個撃破を免れ、私たちが守るべき自由と民主主義の価値を維持できるのだ」

12月末から来年初めにかけては、約30人の日本の国会議員が訪台する予定だ。専門家は、日本側が中共の圧力に左右されず、日台協力を重視する姿勢を示す動きだと指摘している。

日台間の交流が活発化する中、中共側は強く反発している。中国外交部は日本の議員による訪台に「断固反対する」と主張した。一方、中国国内では関連するコメントが検閲され、閲覧できない状態になっていることも確認されている。

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