中共メディア イランの抗議者を「暴徒」と報道 中国ネット上で批判殺到し逆風に

2026/01/03 更新: 2026/01/03

中国共産党(中共)メディアがイラン抗議者を「暴徒」と報じたことで、中国ネットでは「人民の英雄」と称賛の嵐! 抖音(ドウイン)投稿に批判殺到、Xでは中共崩壊論も。イラン情勢激化と中国世論の逆風を解説。

イランでは、経済への不満を発端とする抗議活動が拡大しており、抗議者と治安部隊の双方に死傷者が出ている。中共のメディアがイラン政権の報道の表現を引用して抗議者を「暴徒」と呼んだことが、中国ネットユーザーの強い反応を引き起こした。ネット上では「イランの抗議者を暴徒と呼ぶべきではない。彼らは人民の英雄だ」といった声が相次ぎ、世論の注目を集めている。

2025年12月28日、イランの首都テヘランで抗議活動が始まって以来、情勢は急速に激化し暴力的衝突に発展した。動画では、イラン南部で抗議者が政府庁舎の門を強行的に撤去する様子も確認できる。イラン当局は厳しい治安維持措置と大規模逮捕を通じて抗議を抑え込もうとしている。

人権団体によると、1月2日までに少なくとも7人が死亡したという。イランのファールス通信は、1月1日に同国西部ロレスターン州アズナ市で警察署が襲撃され、3人が死亡、17人が負傷したと報じている。

中共メディアの「暴徒」表現が中国ネットで逆風 「イラン人は革命者だ」

イラン国営メディアは抗議者を一貫して「暴徒」と表現しており、中国中央テレビ(CCTV)など複数の中国メディアも、イラン政権側の報道をそのまま引用し「イラン・ロレスターン州の警察署が暴徒に襲撃され、3人死亡、17人負傷」と伝えた。

陝西省の政府系メディア「起点新聞」は1月2日、イラン政権メディアの表現を引用した動画報道を中国版TikTok「抖音」に投稿したところ、多数のネットユーザーから批判のコメントが殺到した。

コメント欄では、「イラン人は暴徒ではなく、抑圧に立ち向かう革命者だ」「イラン国民は皆英雄だ」「独裁の時代は終わりを迎える」「あなたたちの言う暴徒は、私たちの目には勇士だ」「イラン国民は勇敢だ。必ず勝利する」といった声が寄せられた。

1月3日には、中国のある配信者も「暴徒」という表現を使用したが、多くのネットユーザーが反発のコメントを投稿した。「これは『やらかした』ではなく『目覚めた』だ」「『暴徒』などという表現は訂正すべきだ。彼らは革命の先駆者である」「配信者は白黒を逆転させている。イラン国民を苦しめているのは宗教的詐欺組織であり、真の暴徒はそちらだ」「どこかに独裁があれば、そこに抵抗が生まれる。それは歴史の法則だ」「彼らを暴徒ではなく正義の人々と呼ぶべきだ」などの書き込みが目立った。

X上で中国人の覚醒を称賛「中共の終わりか」

一方、X(旧Twitter)上では中国以外のネットユーザーが中国ネットユーザーの反応を称賛している。「こうしたニュースは通常ならコメントが統制されるのに、今回は開放されている。もはやネット工作員を雇えなくなったのでは」「覚醒した民衆があまりに多い」「厳しいネット検閲下でこれほどの反発が起こるとは、民の怒りの大きさを示している」「イランを中国に置き換えても通じる」「党と国家は恐れ始めている」「中国人が本能的に反抗者の側に立ち始めた時点で、中共はすでに『物語』を失い、人心をも失った。イランはその前触れである」「イスラム恐怖政権の末路は、中共の避けられぬ結末でもある」といった声が見られる。

こうしたネット上の動きと同時期に、中国の複数の都市では年越しイベントを相次いで中止した。西安、天津、そして上海・外灘ではライトショーやカウントダウン、花火大会などが軒並み取りやめとなった。公式の説明は「リスク防止のため」としているが、経済低迷や失業率上昇といった社会不安の高まりを踏まえ、多くの市民は「大規模な集会が抗議行動に発展することを当局が最も恐れている」とみている。

カナダ在住の華人作家で著名評論家の盛雪氏は、大紀元の取材に対し次のように語った。

「イラン国民が当局の弾圧を受けながらも抵抗を続けている姿は、中共にとって非常に脅威的である。中共は、イラン国民の行動が中国人に覚醒のきっかけを与えることを何より恐れているのである」。

唐兵
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