イラン当局 800件の死刑を中止 トランプ氏の警告受け

2026/01/16 更新: 2026/01/16

ホワイトハウスは1月15日、イラン当局が実施を予定していた800件の死刑がすべて中止されたことを確認した。ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領がイラン情勢を注視しており、「あらゆる選択肢が引き続き検討対象となっている」と述べた。国際社会による圧力が続く中、情勢は一定の落ち着きを見せているものの、依然として不透明な状況が続いている。。

レビット氏は記者団に「大統領は本日、昨日、実施予定だった800件の死刑がすべて中止されたことを把握した。大統領とチームは情勢を注意深く監視しており、あらゆる選択肢が引き続き検討対象となっている」と語った。

トランプ氏はまた、自身が警告を発した後、イランの抗議者は死刑に直面しなくなったとする投稿を行い、「他の事例も同様だ。良い知らせだ。この流れが続くことを願う」と述べた。

前日、トランプ氏は記者会見で、イラン当局による抗議者の殺害は停止されたとの情報を得ているものの、引き続き確認が必要だと述べていた。

また、「信頼できる情報筋から、殺害は止まり、処刑は実施されないと聞いている。本日、多数の処刑が予定されていたが、それらは行われない。我々は事実関係を確認する」と語った。

CNNによると、26歳のイラン人抗議者エルファン・ソルタニさんの死刑執行が延期されたという。親族のソマイエさんは、当初14日に予定されていた処刑は実施されなかったものの、死刑判決自体は取り消されていないと明らかにし、家族は当局からのさらなる連絡を待っていると述べた。また、今回の延期はトランプ氏がイラン当局に圧力をかけた結果だと明言した。

これに先立ち、イランのアラグチ外相はFoxニュースのインタビューで、当局が抗議者に対する迅速な裁判や処刑を計画している事実はなく、絞首刑を実施する予定もないと主張していた。

同日、イスラエル国内ではイラン系住民が集会を開き、イラン国内の抗議活動に連帯を示し、「独裁者を倒せ」と訴えた。

イラン系イスラエル人のミリ・エフライムさんは、「私は、彼らの声をより多くの人に届けるためにここで発言している。インターネットは4~5日間遮断され、彼らは完全に通信手段を失っていることを理解してほしい」と語った。

前日には、グラハム米上院議員が投稿で、イラン人の殺害に関与した責任者を追及するため、米政府に対しあらゆる必要な手段を講じるよう求めた。

グラハム氏は「この強権的な宗教体制であるイランに対し、我々は次に何をすべきか。答えは明白だ。抑圧の終結を求める抗議者を支持することだ。しかし支持するだけでは不十分で、国民を殺害している責任者を、あらゆる必要な手段で早急に止めなければならない」と述べた。

同日、G7各国外相とEUの上級代表は共同声明を発表し、「イランが国際的な人権に関する義務に違反して抗議や反対を引き続き弾圧する場合、追加的な制限的措置をとる用意が引き続きある」と警告した。

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