中国 国営テレビ番組出演ロボ 現場で混乱

番組にも出たロボ店員が暴走 商品棚倒すトラブル=中国

2026/03/20 更新: 2026/03/20

中国で導入が進められている「ロボット店員」が、店内で商品棚を倒すトラブルを起こし、波紋が広がっている。

問題となったのは、「Galbot(ガルボット)」と呼ばれる接客ロボットで、北京の企業「銀河通用(ぎんがつうよう)」が開発した。店頭では「国営テレビの旧正月特番に出演したロボット」として宣伝され、無人店舗での活用が進められていた。

このロボットは今年の同特番で、ガラスの破片を拾ったり、衣服をたたんだりする動作を披露した。関係者はこれについて、「あらかじめ細かくプログラムされた動きではなく、その場の状況を見て自ら判断して動く」と説明し、先進的な技術であるとアピールしていた。

特番終了後、開発企業はこれを売り文句に資金集めを進め、中国各地に無人店舗として展開。「質問に答え、商品を自動で取り出して客に渡す」といった機能をうたっていた。

しかし公開された映像では、客の注文に応じて動き出した直後、ロボットが方向を誤り、複数の棚に衝突。飲料や菓子が床に散乱した。ロボットはその場で動きを止め、対応できない様子を見せた。

今回のトラブルを受け、ネット上では批判が相次いだ。「これが人の代わりになるのか」「見た目だけで、少し複雑な作業もできないのではないか」といった声に加え「突然おかしくなって棚をこちらに投げてこない保証はない。自分ならすぐ逃げる」「買った商品はどうなるのか」といった不安の声も広がった。

今年の旧正月特番では複数のロボットが登場したが、その多くは見せるためのパフォーマンスにとどまり、実用性には疑問があるとの指摘が出ている。

さらにネット上では、ロボットが転倒したり、突然異常な動きを見せて人に向かってくるなど、攻撃的とも受け取れる場面の映像も出回っている。

こうしたロボットは最先端技術として各地で導入が進められているが、安全性や安定性への不安が広がっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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