米・イスラエルの作戦奏功 イラン政権は全面的に崩壊 =専門家

2026/03/22 更新: 2026/03/22

アメリカとイスラエルによるイランへの「エピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦」が4週目に入った。トランプ大統領は、米国は目標達成に近づいており、いつでも戦争を終結させることができると述べている。元副大統領補佐官で中東顧問、米シンクタンク「政策安全保障センター」の中東分析官であるデビッド・ワームサー氏が、現在の戦況について見解を示した。

ワームサー氏は、米・イスラエルによる対イラン戦争は予想以上に順調に進展しており、イランは反撃能力を失ったと考えている。しかし、今はまだ終戦の時ではないという。

「問題は、現地にいまだ約460kgの高濃縮ウランが残っていることだ。また、数百発のミサイルも確実に残存している。たとえ発射台が破壊され、発射不能な状態であっても、ミサイル自体は存在する。したがって、イランのこうした武器庫を一掃する必要があると考えている」

ワームサー氏は、ホルムズ海峡の航行の安全は段階的に実現しつつあると指摘した。一方で、以前トランプ大統領が提唱した海峡での護衛計画に対し、欧州が消極的な反応を示したことは、自己防衛意識の低下の表れであるとしている。

「欧州は戦う意志を失ったと考えている。彼らは介入すれば、自国の資産が攻撃を受ける可能性があることを知っているのだ。欧州人は、自国を効果的に守れる軍隊をもはや保有していないため、戦争に巻き込まれることを恐れている」。

また、金曜日(20日)に英国政府が米軍による英軍基地の使用を承認した件について、ワームサー氏は、トランプ大統領は失望しているとの見解を示した。米国にとって過去200年近くで最も親密な同盟国である英国が、重要な局面で、もっと早く米国支持を打ち出せなかったためだ。

「肝心なのは、我々は英国に共に参戦することを求めていたわけではないということだ。ただ、イランから数千マイル離れた基地を使用させてほしいと願っていただけなのだ。(基地が使えなかったことで)我々の一部機体は、ミサイル攻撃に晒されやすいイスラエルや、さらに遠方の地点への配備を余儀なくされた。その結果、イランへの飛行時間は5倍に増え、本来の5分の1の任務しか遂行できなくなり、戦争が長引くことになった」

ワームサー氏は、イラン政権はすでに全面的に崩壊しており、有効な指導部を形成するのは困難であると分析している。

「今後、政権の支配構造は実体を失い、形骸化していく。革命防衛隊の隊員や政府高官、さらには反対派でさえも、もはや『どこに権力の中枢があるのか』を特定できなくなるだろう。指導部が機能しているのかという疑念が広まれば、政権側の士気は低下し、逆に反体制派の勢いは増すことになる」。

劉菲
唐莉
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