中国 「効く」正体は本物の薬物入りだった

中国の「危険なアメ」 見た目は普通 中身は安全ライン大幅超えのバイアグラ成分

2026/05/17 更新: 2026/05/17

中国で販売されていた人気キャンディー「愛必享」から、安全ラインをはるかに超える量のED治療薬「バイアグラ」の成分が検出され、中国で食品安全への不安が一気に広がっている。

上海市当局の検査で、「愛必享」1キロあたり125グラムものシルデナフィルが検出された。シルデナフィルはED治療薬「バイアグラ」に使われる成分で、処方薬であり、一般の食品への添加は禁止している。長期間の摂取や、不適切な使用によって、めまいや急激な血圧低下、肝機能や腎機能への悪影響などを引き起こす恐れがある。特に子供や女性、心臓病や高血圧などを抱える人には危険性が高い。

中国では近年、「男性向け健康食品」「元気が出る飴」などをうたう商品に、ED治療薬成分を違法に混ぜるケースが相次いでいる。少量でも「効いた感じ」が出やすいため、購入者に「本当に効果がある」と思わせ、リピーターを増やす狙いがあるとみている。

実際、この商品もネット通販では「男の活力」「男性向け」などを連想させる形で販売していた。一方で、包装は普通のフルーツキャンディーのような見た目で、危険表示もほとんどなかった。

そのため、中国では「子供や高血圧、心臓病の人が誤って口にしたら危険すぎる」と不安の声が広がった。

「愛必享」は半年前にも同じ問題で摘発されていた。それにもかかわらず、包装だけを変えて再び販売しており、5月13日の時点でも通販サイトでは同様の商品が売られていた。

中国では以前にも、健康茶からED治療薬成分が検出されたり、人気の梅ジュースに強力な下剤成分が混入するなど、食品への薬物成分の不正添加がたびたび報じられてきた。

つまり、「体に良さそう」「よく効く」と感じた食品の「効果」は、実は本物の薬が混ぜられていた結果だった、というケースが後を絶たないのである。

世界に悪名をとどろかせる中国の食品安全問題。発覚しては騒がれ、そして形を変えながら続いている。「金になるなら何でも売る」という利益優先の風潮は止まらず、人の健康や命さえ軽く扱われている現実に、消費者は怒りを通り越して、深いため息をつくしかなくなっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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