中国 失われた信頼

中国最大手の豚肉で異常検出 「自社検査は合格」の釈明に消費者反発

2026/05/29 更新: 2026/05/29

多くの人が食べているソーセージやハムで知られる「双匯(そうかい)」の豚肉から、基準値の37.5倍もの抗生物質を検出、消費者に衝撃が広がっている。

今回、食品安全当局の検査で、双匯の子会社が加工した豚肉から、家畜用の抗生物質「リンコマイシン」が基準値の約37.5倍検出されたことが分かった。

リンコマイシンは細菌感染の治療などに使われる抗生物質で、過剰に摂取すると胃腸障害やアレルギー症状のほか、血液や心臓への悪影響も懸念されている。

会社側は当初、豚に投与した薬が体から抜けきる前に出荷されたと説明した。

問題発覚を受け、双匯の株価は急落し、一時約7か月ぶりの安値を付けた。

その後、双匯は5月28日に謝罪声明を発表したが、「自社検査では問題は見つかっていない」とも強調した。この説明に対し、中国SNSでは「これは謝罪ではなく言い訳だ」と反発が広がった。関連話題は中国SNSウェイボー(微博)のトレンド入りとなり、大きな注目を集めた。

双匯は過去にも不祥事を繰り返している。2022年には子会社の工場で、床に落ちた豚肉をそのまま袋詰めしたり、汚れたタオルで肉を拭いたりする様子が暴露され、衛生管理のずさんさが問題となった。さらに2011年には、ハムの原料豚肉から使用禁止薬物の成長促進剤が見つかり、中国全土で大きな騒ぎとなった。

中国では近年、果物への薬剤使用や食品工場の衛生問題などが次々に発覚している。今回の騒動は、有名ブランドでさえ安心して食べられないのかと、改めて不安を広げる結果となった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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