9月24日に行われた名古屋アジア大会の卓球男子団体決勝で、開催国の日本が中国を3―2で下した。中国がアジア大会に参加し始めた1974年以降に日本男子団体が中国を破って頂点に立ったのは、今回が初めての快挙。中国の同種目8連覇はここで途切れた。
中国がアジア大会の卓球男子団体で金メダルを逃すのは、1990年北京大会以来初めて。36年も続いた中国の牙城を崩し、日本は60年ぶりに男子団体の頂点に立った。
中国は王楚欽、温瑞博、林詩棟、日本は松島輝空、張本智和、戸上隼輔が出場。試合は最終第5試合までもつれ、両チームが一進一退の攻防を繰り広げた。
第1試合では、松島が世界ランキング1位の王楚欽と対戦した。松島は一時2―0とリードしていたが、その後3ゲームを連取され、2―3で逆転負け。日本は初戦を落とした。
第2試合は日本のエース、張本智和と温瑞博が対戦。張本は1ゲームを奪われたものの、3―1で勝利し、日本が通算スコアを1―1とした。
しかし第3試合、戸上隼輔が林詩棟に1―3で敗れ、日本は追い詰められる形となった。
第4試合が勝負の転機となった。再び登場した張本智和は王楚欽と対戦し、3―0のストレート勝ち。これで通算スコアは2―2となり、優勝の行方は最終第5試合に持ち越された。
決勝の第5試合は松島輝空と温瑞博の対戦となった。最初の2ゲームは1ゲームずつ分け合い、1―1となったが、第3ゲーム以降は松島が徐々に主導権を握った。
松島は最終的に3―1で温を破り、日本が通算3―2で逆転勝利。金メダルを獲得した。中国男子は9連覇を逃した。
中国が1974年に初めてアジア大会の卓球競技に参加して以来、男子団体で日本に敗れたのは今回が初めてである。
今回の敗戦により、中国男子がアジア大会で長年維持してきた優位が初めて崩れた形となり、中国にとって象徴的な敗戦となった。
一方、開催国の日本にとっては大きな節目となる優勝である。日本がアジア大会の卓球男子団体で金メダルを獲得するのは、1966年バンコク大会以来、60年ぶりとなった。
試合前、中国男子のコーチ陣は、日本が強い勢いで挑んでくることをあらかじめ警戒していた。
今回の決勝を受け、張本智和や松島輝空ら若い世代の成長に伴い、卓球における日中の実力差が縮まりつつあるとの見方も出ている。2028年ロサンゼルス五輪をはじめ、今後の国際大会での日中対決にも注目が集まりそうだ。
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