ハイジャック事件 容疑者はイスラム過激派に影響か

2026/10/02 更新: 2026/10/02

ドバイ発の航空便で発生したハイジャック事件について、最新の動きをお伝えする。英雄として称賛されているインド人機長「スミット・マチハール」は、現在、容体は安定していると報じられている。インドのモディ首相は先月30日、機長が任務を遂行し、乗客の命を救ったとして公に称賛し、「彼を非常に誇りに思う」と表明した。また、その行動はインド人だけでなく、世界中の人々に誇りを与えるものだとしている。

事件発生時、機内は極めて緊迫した状況にあったとされている。機長は機内で襲撃され、全身に血を流しながらも、倒れる直前に操縦室のドアを開けることに成功した。その後、乗客らが事態の収拾に動くことにつながったとされている。

現在、刃物で襲撃したとされる副操縦士は、引き続きサウジアラビア当局に拘束されている。アラブ首長国連邦の検察当局も正式に捜査を開始し、事件にテロ活動や事前の計画、外部からの指示の有無について調べている。イスラエルの情報・治安当局者もサウジアラビアに入り、捜査や事情聴取に参加している。また、緊急事態を受けて操縦を引き継いだパイロットは2人おり、ロシア人とウクライナ人だったという。

今回の事件には、現在の地政学的対立に関係する複数の国が関わる形となっている。サウジアラビアとイスラエルは現在も正式な国交を樹立していないが、今回の事件を受け、両国の情報当局が協力して捜査を進めている。

前日の報道でもお伝えした通り、刃物による襲撃を行ったとされる副操縦士は、勤務開始から8か月ほどの新人で、オマーン人だったことが分かっている。

さらに、事件をめぐって新たな情報も明らかになっている。イスラエルのテレビ局「チャンネル16」の司会者が、副操縦士と同僚だったパイロットにインタビューしたところ、勤務中の行動について複数の証言が出た。パイロットによると、副操縦士は以前から「行動が奇妙な人物」として知られており、職場では宗教的な行動が目立っていたという。1日に何度も祈りを捧げ、女性とは握手をしなかったほか、自身が勤務していた会社の運営方針についても厳しく批判していたと証言している。

また、このパイロットは、会社の規定上、イスラエル行きの便はアラブ人、あるいは今回の機長のようなインド人パイロットが操縦することになっていると説明した。そのため、今回オマーン人の副操縦士が配置されていたことについて、同パイロットは運用上の問題だったとの見方を示し、「180人の乗客が命を落としかねなかった」と指摘している。さらに、「我々はテロリストを雇ってしまった」と述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は今月1日、新たな初期捜査結果を公表した。それによると、イスラエル側が把握している情報では、副操縦士は「イスラム過激思想の影響を受けていた」とされ、明確な自殺傾向も示していたという。

一方、容疑者が何らかの組織から指示を受けていたのか、共犯者が存在するのか、さらにイランとの関係があったのかについては、現時点で明らかになっていない。ネタニヤフ首相は、現段階で結論を出すのは時期尚早で、数日以内に新たな情報が得られる可能性があるとしている。今後、捜査の進展に伴って新たな事実が明らかになるか、引き続き注目される。

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