NYタイムズなどが引用した世論調査会社 架空だったと告白

2026/10/23 更新: 2026/10/23

ウェッジウッド・ポーリングは、架空の調査会社がどれほど容易に注目を集め、真剣に受け止められるかを確かめる実験だったと説明した。

 

ニューヨーク・タイムズを含む多くのメディアが世論調査を掲載していた自称調査会社が、1件を除く全ての調査は実際には行われていなかったと明らかにした。

ウェッジウッド・ポーリングは10月20日の声明で、世論調査業界で働いた経験を持つ人々が立ち上げたものだと説明した。架空の調査会社がどれほど容易に注目を集め、真剣に受け止められるかを確かめ、「メディアや世間の論評で、いかに検証が行われていないかを明らかにする」ことを考えたという。

同団体によると、調査の多くには裏付けとなる実際のデータがなかった。それでも、ニューヨーク・タイムズや一部の他メディアが算出する世論調査の平均値に組み込まれていた。

ウェッジウッド・ポーリングは「私たちが捏造した数値は、MSナウなどのメディアの放送や記事で引用されるなど、全米のメディアですぐに信頼性を与えられた」と説明。

「未検証の数値がこれほど容易に主流の政治報道や論評に取り込まれたことは、メディアによる検証とデータ集計の仕組みが機能していないことを浮き彫りにしている」と述べた。

調査結果の大半は民主党に有利なもので、ミシガン州の連邦上院選では、民主党候補アブドゥル・エルサイード氏が共和党候補マイク・ロジャース氏をリードしているとしていた。

ウェッジウッド・ポーリングが実際に行った調査は、ネブラスカ州での1件だけで、架空のデータと比較する基準として用いた。

同団体は、国民を欺いたり、選挙に影響を与えたりする意図はなく、世論調査業界とメディア業界に変化を促すことが目的だったとしている。

ニューヨーク・タイムズは10月21日の編集部注記で、これまで掲載していたウェッジウッド・ポーリングの調査15件を削除したと発表した。同紙によると、調査担当者の身元や調査方法などについて一連の質問を送り、回答を得た上で調査を追加していた。一方、同じく調査の捏造を認めた別の団体「メディアン・ストラテジーズ」については、質問への回答がなかったため、その調査を組み込んだことはないと説明した。

ディシジョン・デスクHQは10月21日、Xへの投稿で、ウェッジウッド・ポーリングの告白を受け、同団体の調査17件を削除したと明らかにした。

「世論調査とその平均値は予測モデルの構成要素であるため、モデルを再計算した。現在、全ての予測には不正なデータの削除が反映されている」と説明。

「これらの調査の削除によって、上下両院の予測議席数や、各党が多数派を占める確率に変化はなかった」とした。

別の世論調査集計サイト「VoteHub」でデータサイエンス責任者を務めるザカリー・ドンニーニ氏は10月20日、Xへの投稿で、ウェッジウッド・ポーリングが登場した当初、主任調査担当者に連絡を取ったと明らかにした。その人物は、世論調査分野で経験を持つ大学生だと説明していた。このやり取りを経て、VoteHubは同団体の調査をサイトに掲載するようになったという。

ドンニーニ氏は「私自身、数年前は趣味で政治を追いかける大学生だったので、同じ立場の人については、まず善意を信じるようにしている」と述べた。

「このような展開になったことは残念だ。今回のことで、実際に善意を持ち、政治に強い関心を寄せる次の大学生が、この分野に参入するのは、はるかに難しくなるだろう」と語った。

ウェッジウッド・ポーリングの調査を掲載していた「FiftyPlusOne」も10月20日、大半の調査が架空だったとの告白に先立ち、同団体に調査について質問を送っていたと説明した。その質問が、今回の告白を促したとしている。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。
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