東京都中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」内の時計店で先週、スイス製の高級腕時計が盗まれた。11月1日、店に思いがけず荷物が届き、事件は新たな展開を見せた。荷物には、4600万円(29万1000ドル)相当の腕時計と、謝罪の言葉が手書きされたメモが入っていた。
共同通信によると、盗まれたのはスイスの高級ブランド「オーデマ・ピゲ」の腕時計。10月29日午後7時45分ごろ、男が客を装って時計店に入り、店員に「腕時計を試着したい」と伝えた。男は腕時計を左腕に着けたまま逃走した。
共同通信によると、男は店内に約8分間滞在していた。11月2日の捜査関係者への取材で、盗まれた腕時計が店に送り返されていたことが分かった。製品の識別番号は盗まれた腕時計と一致し、荷物は愛知県内から発送され、謝罪の言葉が書かれたメモが添えられていたという。警視庁は犯人が送ったとみて、逃走した男の行方を追っている。謝罪文の具体的な内容は明らかになっていない。
捜査関係者によると、腕時計は11月1日午前、宅配便で被害に遭った店に届いた。これまでに目立った損傷は確認されていない。荷物には差出人の氏名が記されていたが、警視庁は偽名の可能性もあるとみて、慎重に調べている。
中野ブロードウェイで高級腕時計が盗まれる事件は、この数か月で2件目。今年8月には、施設内の別の店で、入り口近くのショーケースがハンマーでたたき割られ、高級腕時計4本が奪われた。警視庁中野署によると、4本の被害総額は約2億円(約130万ドル)に上る可能性がある。その後、チリ国籍の男2人が逮捕され、起訴された。
警視庁によると、逮捕された33歳の男は「腕時計を売って現金に換え、自分の国に持ち帰るつもりだった」と供述した。もう1人の23歳の男は「盗んだのは1本だけだ」と一部を否認した。33歳の男は、盗んだ腕時計3本を逃走中に落としたと話している。
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