豪政府関係者に訪中ビザが下りず、関係悪化か 共産党浸透阻止法案をめぐって
中国とオーストラリアの関係が冷え切っている。豪政府が昨年、国内政治・経済に対して中国当局の影響力拡大を防ぐため、『反スパイ法』を大幅に見直した。これに反発した中国当局はこのほど、ターンブル首相を含む豪政府関係者らのビザ発給を拒否した。
主要二政党、中国系実業家から巨額献金 豪で警戒論
在豪中国人実業家らによる与野党への巨額献金事件はいま、オーストラリア国内で議論を巻き起こしている。オーストラリア放送協会(ABC)などの大手メディアがこのほど、一連の献金事件が政治介入を企む中国政府の主導のもとで行われたと豪保安情報機構(ASIO)の見方として報じた。こうしたなか、ターンブル首相はスパイ活動や内政干渉を防止する関連法案の見直しを表明した。