告発本「私たちは売りたくない」の内容は誤りだったのか Meiji Seikaファルマが社内調査結果を公表

2024/12/22 更新: 2024/12/22

10月から始まった定期予防接種世界初のレプリコンワクチンコスタイベ筋注用」の販売元の製薬企業 Meiji Seika ファルマ株式会社は、株式会社方丈社が9月に出版した『私たちは売りたくない!”危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭』が出版された経緯について社内調査を行い、19日、同書と内容に相違点があるとして発表した。同社は方丈社に対して、同書籍を正確な記載に訂正するよう要請したという。

同書には、著者が執筆した経緯として、2021年、同社内で26歳の将来を嘱望される若い社員が、ファイザー製のワクチンの2回目接種後に亡くなったことで、突然亡くなった同社員のことを忘れてはいけないと考える複数の現役社員で執筆されたとしており、著者名の「チームK」とは、亡くなった同僚の名前のイニシャルから来ているとしていた。

同社は今回の発表の中で、同書籍の著者として記載されている、当社内の現役社員グループによる編集チームとされる「チームK」は実在せず、同書籍の執筆に関わった当社社員は1名(以下、当該社員)のみであり、当該社員は、「チームK」の名前の由来とされる元社員(故人)とは、面識及び業務上の接点はなかったとしている。

同書の著者が問題視しているレプリコンワクチン「コスタイベ」は最新mRNAワクチンで長期間高い抗体価を維持し、少量で効果が持続するとして、効果を期待されている。

一方で「mRNAワクチン中止を求める国民連合」など一部の医療従事者、専門家からなる団体からは、ワクチンの詳細が明らかにされていない点や、現状、健康被害が発生するか分からない中で、新しいワクチンの接種を進めることに対する適時性などの点について問題視されており、同団体は以上のような不明点についてMeiji Seika ファルマ株式会社やレプリコンワクチンの研究・開発を行ったVLPT ジャバン社などに科学的な公開質問状を提出したが、期日までに返答はなかった。

それに対して同社は「繰り返し科学的根拠のない中傷を受けて名誉を毀損された」として、これらの団体及び立憲民主党の原口一博衆院議員に対して一部損害賠償などを求め提訴する方向で検討していることを明らかにしている。

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