下等の医者は病気を治す
唐代の名医、孫思邈(そんしばく)の著書『千金方』に「上等の医者は国を治す、中等の医者は人を治す、下等の医者は病気を治す」という言葉があります。「上等の医者は国を治す」と「中等の医者は人を治す」については、すでに述べていますので、ここでは「下等の医者は病気を治す」に関して説明します。
中等の医者は人を治す
医者は病気を治すはずなのに、なぜ人を治すと言うのでしょうか。
孫思邈(そん・しばく) 人々を救う医学書を残す
唐代の書物「独異志」(唐代朝廷や民間の逸話を集めたもの)の中に、中国の歴史上有数の名医の一人・孫思邈(そんしばく)の逸話があります。