【歌の手帳】千代に八千代に
わが君は千代に八千代に細れ石の巌となりて苔のむすまで
【歌の手帳】夏の夜の
夏の夜の臥(ふ)すかとすれば時鳥(ほととぎす)鳴く一声に明くるしののめ
【歌の手帳】枝は折るとも
よそに見て帰らむ人に藤の花這いまつはれよ枝は折るとも
【歌の手帳】夢のうちにも
やどりして春の山べに寝たる夜は夢のうちにも花ぞ散りける
【ほっこり池】平安びとの桜
花のごと世の常ならば過ぐしてし昔はまたも帰り来なまし(古今集)
【歌の手帳】唐土の人
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
【歌の手帳】やまと歌の心
やまと歌は人の心を種として萬の言の葉とぞなれりける。
泥より出づる芙蓉のように
我が国最初の勅撰集である『古今和歌集』に、蓮を詠んだ一首「蓮葉(はちすば)のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく」がある。
【紀元曙光】2020年2月4日
いつしか立春になった。今日から春と聞いただけで、わずかながら嬉しい。