王岐山副主席が冷遇か、「礼儀的な外交を担当」墨外相会談で発言
中国の王岐山・国家副主席は1日、北京で訪中したメキシコのエブラルド外相と会談した際、自身は習近平国家主席のために「礼儀的な外交」だけを担っていると述べた。専門家らは、現在中国最高指導部において王岐山氏はかつてのような大きな実権を握っておらず、冷遇されているとの見方を示した。
王岐山氏、政界復帰濃厚「米中問題に注力」との見方
昨年10月の中国共産党大会以降、最高指導部から退任し、一般党員となった習近平国家主席の腹心である王岐山・前中央規律検査委員会書記に関して、このほど政界に帰還する動きが出た。同氏は1月29日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の代表に指名された。専門家は今後、王氏が引き続き党内要職に就くとの見通しが濃厚だと分析した。海外メディアは、要職に就任後、王氏は米中関係の改善に力を入れるだろうと予測している。
王岐山氏の新ポスト「2中全会で確定」と香港紙報道、直後記事を削除
憲法改正などを議論した中国共産党の第19期中央委員会第2回全体会議(2中全会)が2日間の日程を終え、19日に閉幕した。香港メディアによると、同会議では、中国指導部は王岐山・前党中央規律検査委員会書記が新たな要職に就くことが確定された。海外中国語各メディアが相次いで転載したが、報道した香港メディアは現在同記事を削除した。
王岐山氏 最高指導部会議に出席、影響力が健在=香港メディア
中国共産党中央規律検査委員会の前トップの王岐山氏はこのほど、党最高指導部の会議に出席した。王氏は、10月下旬に閉幕した党大会で政界の最前線から退き、一般の党員となった。専門家は、王氏が同会議に出席したことが今後引き続き党内で絶大な影響力を発揮していくのを意味する、と指摘した。