サムライの心でビジネスを 「士魂商才」唱えた渋沢栄一の功績
「武士道の魂は(孔子の)『論語』にあり、経営の理念も『論語』から見出せます。『論語』を熟読し、中の意味をじっくり味わえば、多くの人生における智慧を悟ることができるでしょう。したがって、私の生涯は孔子の教えに従い、『論語』を金科玉条とし、常にそばに置いています」――日本経済の父・渋沢栄一氏
渋沢栄一著『論語と算盤』から悟った儒学の真諦
今日の中国人たちの心の中では、孔子と孟子の思想を時代遅れの骨董品だと思っているでしょう。しかし、日本の近代資本経済の根基、文化理念、価値観など、全て渋沢栄一氏(1840年-1931年、日本資本経済の父、商業界の父、企業界の父として称えられています)が生涯の師とした孔子の教えによって築き上げてきたのです。つまり、孔子の『論語』の知恵は日本の資本家に活用され、今日の日本社会の基盤を築き上げました。
【ほっこり池】ソロバンの話
渋沢栄一は1840年3月16日の生まれ。