WHO:湖南省女児の死因、鳥インフルエンザとの関連性を懸念

2005/10/31 更新: 2005/10/31

【大紀元日本10月31日】WHO北京駐在スタッフが本日述べたところによると、中国衛生部は、既にWHOに対して子ども二人が肺炎で死亡したことに関する報告を提出したが、WHOは、この二つの事案と鳥インフルエンザとの関係を否定又は確定することはできないと述べた。中央社が伝えた。

当該スタッフは、中央社の電話取材に対し、「我々は、既に政府の報告を受けている。報告において、疾病の発生した時間、子どもが罹った病気について言及がなされているが、我々には詳細な資料がなく、この二つの事案と鳥インフルエンザとの関係を否定又は確認することはできない」と答えた。

また、WHOは、中国政府がこの二つの事案について、どのような検査を実施したのかを把握していないと述べた。

全世界が鳥インフルエンザに対して警戒を強めているなか、中国大陸では多くの省で鳥インフルエンザが発生している。湖南省衛生庁は昨日、原因不明の肺炎病例を2例報告したが、外部からは鳥インフルエンザとの関連性が疑われている。

肺炎に感染したのは、賀姓の姉妹で、うち12歳の姉は12日にせき、発熱の症状が現れ、X線写真において肺炎の特徴が見られた。女児は、18日の午前に重症の肺炎及び急性呼吸総合症のため死亡した。二人は、発病前に死亡した鶏を食べたという。

中国政府の発表では、湖南省疾病控制センター及び中国疾病予防センター実験室が女児に対して実施した検査の結果は陰性であり、女児は肺炎によって死亡したという。また、28日現在、中国において鳥インフルエンザの人への感染は発生していないという。