汕尾虐殺事件:村民代表ら、指名手配や逮捕

2005/12/14 更新: 2005/12/14

【大紀元日本12月14日】中国公安当局による広東省汕尾市紅海湾の抗議村民虐殺事件発生から1週間、現地政府は村民代表らを逮捕すべく全面的に捜索している。最新の情報によると、約140人余りが指名手配され、すでに9人が逮捕されたという。

AFP通信は現地村民の話を引用し、約140人あまりが指名手配され、9人が逮捕されたと報じた。彼らは抗議活動の中心人物だという。また約2千人から3千人の武装警察が依然現地に駐留し、24時間巡回しているという。

一方、中国広東省政府は12日に声明を発表、抗議活動への対処で武装警察の指揮官が「誤まった行動」を取ったことを認め、同指揮官の身柄を拘束したと説明した。しかし指揮官の名前など、詳細な情報は一切公表されていない。

ニューヨーク・タイムズ紙は「中国当局は事件発生4日後にようやく虐殺事実を認めた。現地メディア以外の、全国のマスコミなどはこの事件について沈黙を保っている。当局は明らかに国民の反応を恐れている」とコメントした。

村民からの情報によると、すでに遺族によって土葬された一部の犠牲者の遺体について、汕尾市当局は死後解剖の名目で遺体を提出するよう要求している。関係者は、遺体を処分することによって大量虐殺の事実を隠ぺいすることが当局の目的ではないかと憂慮している。

関連特集: 国際