中共軍部の医者、政府による臓器収集プロセスに関する新たな証言

2006/05/03 更新: 2006/05/03

【大紀元日本5月3日】法輪功学習者からの臓器摘出・移植事件について、重要な情報を大紀元に寄稿した3人目の証言者である瀋陽市軍部のある年配の軍医は、当事件に関する内部資料を新に公開した。

法輪功学習者からの臓器摘出、移植に関する補足資料

私は本年3月末、瀋陽及び中国の一部の地区で法輪功学習者どのように扱われているかを暴露した。国際社会がこのような行為を早く制止できるよう、ここでその他の一部の情報を公開したい。

現在における最大の問題は、法輪功、及びその他監禁されている人からの臓器摘出・移植という臓器収集システムの証拠を集めることである。証拠が乏しいため、関連する海外機関は当事件の解決に時間を要している。

証拠については、私が目にした、政府によるプロセスについて概略を公表することができる。これにより、関連機関が啓示を得られることを希望する。安全上の問題から、私は全体のプロセスを完全に公表することはできないが、その中の一部について以下に述べる。

一、臓器移植の強制的手段

臓器移植に利用される人は総じて2種類に分けられる。自ら志願するか、そうでないかだ。しかし、政府によると皆自ら志願しているという。これをどう理解すべきか?法輪功、及びその他の拘禁されている人は、拘禁中は実名を利用するが、臓器移植に利用される場合は偽りの名前が使われる。即ち、虚構の身元が作成されるということだ。しかし、この人間の資料は完璧である。しかも、「臓器提供志願書」にはサインがある(もちろん他人が代わりに署名する)。私が目にした資料の中で、この類の他人が代わりに署名したものは6万部以上あった。すべての書類には、本人自らの意志で臓器提供を行い、それに伴う結果については自分が全て引き受けると書いてあった。ある書類は、心臓を提供するというものだった。多くの署名はすべて同一人物の筆跡だった。この類の資料の保存期間は18ヶ月であり、その後は必ず焼却される。この資料の保存機関は省級軍区であり、資料を調べるには中央の地方駐在専員の許可が必要となる。

ここで注意しなければならないのは、臓器摘出の過程でもし失敗があった場合、臓器摘出された人の資料とその死体は72時間以内に全て焼却されなければならないことである。全ての資料と死体、ひいてはまだ生きている人の焼却処分は必ず軍事管理メンバーの許可を得なければならない。軍事監視と管理メンバーは情報を漏らしたと思われる医師、警官、武装警官、研究スタッフを逮捕、拘禁、死刑に処する権利がある。軍事監視と管理メンバーは中央軍事委員会より関連する軍事メンバー、あるいは軍事機構に権利を与え執行する。

二、生きている人体からの臓器摘出

臓器移植に利用されることが確定した人は、刑務所、強制労働収容所、留置場、集中収容所などから送られてくる。この時点で、彼らは自分の名前を失い、一つの番号が与えられる。この番号と合致するのは、自ら臓器提供を志願しようとする、捏造された身元を持つ架空の人間だ。この人は身体検査を受けると告げられ、その後局部麻酔を受け、生きたまま臓器が摘出される。安全上の理由から、関連の引き継ぎを行う軍事監視と管理メンバーの部分は省略する。

三、なぜ巨大な臓器移植と実際の数量に大きな相違があるのか

多くの人は臓器移植の件数を調べるとき、政府が公開した資料にのみ注目する。しかし、中国で、実際に行われている臓器移植の件数は公開している数字より何倍も多い。たとえば、政府が公開しているのが1年に3万例とすると、実際の数量は11万例になるはずだ。この巨大な臓器バンクが、中国において臓器移植の値段が急落している原因である。

巨大な臓器バンクがあるため、軍部管轄の多くの病院は移植手術の一部を中共上層部に報告し、その他はひそかに、大規模に臓器移植を行っている。従って実際の件数は政府の統計値を遥かに上回る。私は前回も述べたが、これらの手術を行う人たちの目には、臓器摘出される人はすでに人間として映らず、動物である。最初の1、2件の手術の時は、震えたり恐れたりする医師もいるが、何千件もの手術をこなしていく内に、全てが変わってしまう。生きている人から臓器を摘出して移植に使うこと、生きた人を焼却処分することなど、全て無頓着となる。中国は世界中に様々な製品を輸出しているが、その中には大勢の生きた人間の輸出もある。いわゆる生きた人間の輸出とは、中国国内、国外の勢力がグルとなって、身体的な条件を満たす人を商品として海外に売却し、海外で臓器移植を行い、臓器を摘出された人は(国内と)同じく焼却処分する(注意:海外の多くの国では、中国人が組織する臓器摘出した死体を処理する専門機関がある。多くの中国大使館、中国領事館もこの件に絡んでいる)。生きた人間の輸出高は、中国が世界一である。これらの輸出された人は殆どみな偽造された志願資料を持っている。詳細は不明。知っているのは2005年に輸出された、生きた人間の数が940人を超えること。実際、中国と世界はすでに巨大な臓器取引ネットを形成している。中国は世界で生きた人間の臓器を取引するセンターとなっていて、2000年以降、臓器摘出、移植手術は中国が世界の85%以上を占めている。この数字は軍事委員会の報告資料の一部であり、この領域での功績を認められた幾人かが、将軍に昇進した。

四、証拠の監視・保護システム

私は前回述べたが、臓器移植システムは軍隊が管理している。この軍部によるシステムは、政府関連の機関より遥かに徹底している。皆もご存知の通り、一旦、軍事機密となると資料の獲得は不可能だからだ。従って、我々は多くの軍事施設にもっと注目する必要がある。軍事施設こそ、本当の集中収容所である。

とぎれとぎれになっているが、今日提供できるのはここまでだ。安全上の理由で詳しく述べることができないことを了承戴きたい。

瀋陽の年配の軍医より

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