【大紀元日本3月22日】3月18日、博大出版社と大紀元新聞社がニューヨーク・クイーンズのフラッシングで新書『解体党文化』(党文化を解体する)(※)の発表会を開催し、共産党文化の現象、本質と中国大陸社会に対する影響を分析し、いかにして共産党文化を解体するかについて討論を行った。
発表会では、大紀元時報の時事評論員・章天亮氏、中国平和民主同盟主席・唐伯橋氏、庬玉濱医師、全世界脱党サービスセンター責任者・李大勇氏と中国民主党世界同盟主席・王軍氏が発言を行った。以下は、各氏の発言要旨。
章天亮氏:『党文化を解体する』は党文化の本質と歴史を系統的に解剖した
党文化の根源は無神論であり、その源は3つある。(1)共産党が直接創り出した。「党は母親である」などといった表現。(2)長期にわたって党文化に思考方式を歪められた人自身の思考から生み出された。医学上、ストックホルム・シンドロームと呼ばれるもので、長期的な迫害を受けた人が、迫害者を慕ったり同情を寄せる現象である。80年代初期、中国大陸の曲嘯という右派の知識分子が名誉回復後、共産党に感激し、涙ながらに各地で共産党を褒め称える講演を行った。(3)古文化の悪しき産物、法家の酷刑と厳しい法律による統治思想と詭計が社会全体の管理にまで拡大された。
これらによって、共産党の文化は中国社会の隅々にはびこることとなった。そのため、文化、道徳、信仰のみならず、物質のすみずみからも共産党の影響を取り除かなければならない。
唐伯橋氏:党文化の言語系統が人の心を歪めた
人の話し方は、思想および行為方式に影響を与えるものであり、共産党は独自の言語系統によって人々を操った。「旧社会」「新社会」「プロレタリア独裁」「粉砕」「摘発・批判」「社会主義はすばらしい」「資本主義は悪い」「革命」などの表現を創り出したり、原意を歪めたりして、それを社会の公理とし、時代の移り変わりに合わせて、次々に新しいことばを作り出しては、自分たちの政策を擁護してきた。さらに、共産党が掌握しているあらゆる資源とメディアを通じて、その理論を繰り返し流し、国民の頭に注ぎ込んだ。よって、共産党文化の害毒を取り除くには、社会全体からそれを排除しなければならない。いかなるときも共産党を信じてはならず、関わってはならず、それと折衝してはならない。その上で、一段高い立場から理性をもって相対し、共産党の言語系統思想を取り除かなければならない。
庬玉濱氏:テロ手段で、党文化思想を無理やり注ぎ込んだ
党文化の影響で、中国人は二重人格になった。あるとき、共産党が行ってきた政治運動や人民への迫害を涙ながらに訴える人に、共産党からの脱党を勧めると、その人はとたんに共産党を擁護し、褒め称え始めた。二重人格者なのである。共産党は殺人という手段によって、国民に自らの思想理論を無理やり注ぎ込んできた。幼いころ、ちょうど共産党が政権を執って間もないころであったが、北京で、「反革命を鎮圧する」という運動の恐ろしい光景を目にした。108人のいわゆる「歴史的反革命」、「反革命」、元国民党政権の軍人らがトラックに縛り付けられ、市中を引き回された挙句、子供たちの目の前で、銃殺され脳みそがあたりに散乱したのである。この残忍な光景は一生忘れられない。数日経っても死者の家族の悲惨な泣き声が聞かれた。ところが、文化大革命では、「出身階級がよくない」市民が全て北京から追い出されたとき、受刑者の叫び声が聞かれただけで、家族は泣き声さえあげることができなかった
李大勇氏:党文化的思考は普遍的に存在する
脱党サポート活動の過程で、中国大陸(出身)の人々には党文化的思考が普遍的に存在していることに気が付いた。(1)無神論の影響を受けており、「天が中共を滅ぼす」とか「獣の刻印」(聖書・黙示録)ということを信じない。(2)脱党運動は政治活動であると考える。しかし、共産党は、政権が安定しているときは、政治に無関心な人を「政治的な落伍者」と称し、政権が危機に瀕しているときに政治に関心を持つ人には「政治活動を行っている」というレッテルを貼った。(3)中国共産党を中国と混同し、中国共産党の解体を反中だと考える。中国共産党は、歴史事実と価値基準を歪め、党の利益を国家の利益の上に位置づけ、その統治の基礎とした。よって、共産党文化の解体はつまり、中華民族の解放につながるのである。
王軍:党文化は売国文化である
党文化は、ドイツ人が創り出したものであり、ソビエトロシアを通じて中国に伝えられ、中国共産党によって受け継がれた。党文化はコミンテルンを通じて革命と暴力を輸出し、1世紀にわたって、中国だけでなく全人類を害してきた。そして今なお、党文化は中国を統治している。
(※)新書『解体党文化』は大紀元時報シリーズ社説「解体党文化」を整理・出版したもので、全面的かつ系統的に党文化の源と本質、ならびにいかにしてその影響を取り除くかについて詳しく述べられている。
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