【大紀元日本7月31日】中国「平和使命-2007」軍事演習に参加する中国軍の部隊がこのほど、ロシアに到着し、上海協力機構の加盟各国の軍隊による反テロ軍事演習に参加した。
中国メディアの報道によると、ヘリコプター16機が現地時間7月28日、中国北西部の新疆ウィグル自治区からロシアに飛び立った。
また、中国軍の鉄道運輸部隊も軍事演習に参加するため、ロシアの軍用列車に乗り換え、東北部の黒龍江省からロシア入りした。
BBC中国語ネットは、「これは、中国人民解放軍が初めて、ロシアの軍用列車に乗って、国外で軍事演習の任務を執行するもの」と報じ、「中国側の参加部隊、国境を越えた鉄道での移動距離が1万3百キロに達し、半月の時間を費やした」と伝えている。
「平和使命-2007」と名づけた上海協力機構加盟国による今回の反テロ共同軍事演習は、今年8月9日から17日、中国新疆ウィグル自治区のウルムチ市とロシアのチェリャビンスク州で行う予定。
今回の軍事演習は、上海協力機構が設立以来、最も規模が大きい、投入兵力が最も多い演習であり、加盟国全員が参加する。
演習の参加総人数は6500人に達し、中国軍は初めて空軍の作戦チームを派遣、陸、海、空でロシア軍と共同作戦する。
BBC中国語ネットは米国の専門家の見解として、「今回の軍事演習の真意は、中国、米国、ロシアによる中部アジアと世界における地位を競うため」と報じた。
上海協力機構(略称 SCO)は、中国・ロシア・カザフスタン・キルギスタン・タジキスタン・ウズベキスタンの6か国による多国間協力組織。アメリカに対抗しうる非米同盟としてアフリカや南アメリカの発展途上国・資源国から歓迎されている。2005年にはロシアが中国・インドと相次いで共同軍事演習を行った。なお、アフガニスタンはカルザイ政権が半ばアメリカの傀儡であるとされ、加盟を拒否されている。
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