【大紀元日本8月18日】アテネで点火されたグローバル人権聖火リレーは8月18日(現地時間)、ベルリンに到着する。前東ドイツの元陸上選手、女子4×100メートルリレーの世界記録保持者だったアイネス・ガイペル氏(現在、ベルリン芸術大学教授)がドイツの聖火伝達大使を務める。
ガイペル氏は8月15日、ベルリンで開かれた「グローバル人権聖火リレー」の記者会見で、「我々は、大勢の人が拷問・迫害を受けている国で、オリンピックを歓迎することができない。自由の中国でオリンピックを開催するのを望んでいる」と述べた。
オリンピックはスポーツの国際イベントだけでなく、巨大な経済利益をもたらす絶好なビジネスチャンスでもある。ガイペル氏は、「オリンピックの商業化により、関連の『市場販売促進機制』が形成された。このシステムは中国当局の宣伝機構と共謀して、歌や踊りが溢れる幸福な中国社会の幻像を、いかにも現実のように全世界に展示している。その目的は、中国での五輪開催は、殺人犯と手を組み、喜びを分かち合うのと等しいもので、現実を粉飾・隠ぺいするためのものだ」と指摘した。
また、ガイペル氏はドイツの政界と国民に対して、「我々はすでに十分に真相を把握した。中国で法輪功学習者や、政治犯、ジャーナリスト、人権弁護士、その他の宗教関係者が迫害されている現状を十分に知った情況において、中国での五輪開催にどういう立場を取るべきかも分かっているはず。1999年からの8年間、確認できただけで、法輪功学習者約3千人が迫害で死亡し、数十万人がいまだに強制労働収容所に監禁され、大勢の人が行方不明になり、昨年初めに、生きた法輪功学習者の臓器を強制摘出する事実も明るみに出た…。これらの事実は人間として容認し難いことである」と発言した。
ドイツ国内での人権聖火リレー活動は、法輪功迫害真相連合調査団(CIPFG)と、ドイツ国際人権協会(IGFM、本部・フランクフルト)が共同で主催する。IGFMの執行主席ハーフィンは、「2001年中共がオリンピックを招致する際に、中国の人権記録を改善すると約束した。しかし、7年間が経過したが、中国の人権状況は改善されるどころか、益々悪化している」と強調した。
8月18日(現地時間)、ガイペル氏はドイツ聖火伝授大使として、ベルリンのオリンピック競技場で、人権聖火を受け継ぐ予定。
ガイペル氏は、東ドイツの陸上ナショナルチームの代表選手だった。彼女は現役時代、知らずに長期的に興奮剤を摂取していた。そのため、彼女は2005年8月、ドイツ陸上協会に申し出をし、自分の名前を世界記録保持者のリストから削除するよう要求した。
(記者・文靖)
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