【大紀元日本12月16日】湖南省安化県で11日、帰省していた民工(出稼ぎ労働者)の男性が、自分の父親を含む親族13人を殺害するという凄惨な事件が起きた。男性は逮捕され、殺人の動機について取り調べが行われている。
中国メディアの報道によると、逮捕されたのは安化県高明郷陰山排村に住む劉愛兵(34)。劉は中学校を卒業後、母親と共に都市部に出稼ぎに行き、帰省することはほとんどなかった。劉の父親だけが村に残り、所有する土地の竹や木を、親戚に都市部で販売させて生計を立てていた。村民の話によると、1か月前、劉は売上げた金額が父親へ渡っていなかったと親戚を疑い、双方の間でトラブルがあったという。
12日早朝、劉は携帯していた猟銃と鉈(なた)でトラブルのあった親戚とその家族を襲い、その後家屋に火を付けた。劉の父親を含む親族13人が死亡、1人が重傷、6棟の家屋が全焼した。死亡した13人の中には、86歳の祖母と6歳の甥も含まれていた。
警察は、劉が精神病の病歴があったと判断した。しかし、村民は「彼の家系には精神病はなかった。また、彼には精神病のような異常行動もなかった」と話している。ただ、出稼ぎ労働者だった劉は、都市部で偏見と差別を受け、精神状態が不安定だったとの情報もある。
今回の事件で注目されたのは、劉愛兵が猟銃を所有していたこと。違法な銃の所有について、警察は年々取り締まりを強めている。
(翻訳編集・楊J)
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