【大紀元日本12月31日】上海の蘇州河を跨ぐ百年の歴史を持つ「蘇州河大橋」は、今年初、1年間の改修工事を終え開通した。改修後4車線から6車線になり、外観は立派で、重量感と安全感のある橋に仕上げられた。しかし、今月28日、橋脚に亀裂が生じ、中に大量のゴミが詰められているのが発見された。市民のクレームに対して、上海市建設交通委員会は「検査の結果、橋の装飾部位に亀裂が生じたが、橋梁構造のセキュリティには問題がない」と見解を示した。
問題が発生した橋梁は、おから工事疑惑だけでなく、補修工事の施工についても耳を疑う事実が相次いで明らかになった。工事の請負入札および工事材料などの調査が行われていない。第三者の建築技術部門が橋梁の安全性に関する技術的鑑定を行っていない。監察管理部門は、橋梁工事規則や技術の規格チェックの管理を行っていない。
一方、重慶市の謝家橋では、卵くらいの幅で深さ20センチほどの亀裂が5~6mにわたって現れ、工事現場の工員らが泥を詰め込み、手で表面を平らにして、補修を完了させたという。
また、江蘇省南京市の漢中門大橋では、最近、欄干に大量の亀裂が生じているのが発見されただけでなく、本来選定資格がないにもかかわらず、南京市調査デザイン業協会の「優秀調査デザイン」の2位に授賞されたという。
(翻訳編集・余靜)
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