中国 崩れた重点プロジェクト

中国 開通前の幹線道路が崩落 また手抜き工事か

2026/03/02 更新: 2026/03/02

中国・海南省瓊海市(けいかい-し)で2月11日、建設中の幹線道路の一部が突然崩れた。道路はまだ完成しておらず、一般車両は一度も通行していない。

現場映像では、路面は大きく沈み込み、割れたアスファルトの下から土や石がむき出しになっている。事故前の1週間に目立った雨はなく、車の重みによる破損でもないとされる。

崩れたのは「九曲路」と呼ぶ区間で、海南省が進める重点交通プロジェクトの一つだ。観光地・博鰲地区の交通を支える重要な道路として建設を進めていたが、完成検査も終わらない段階で陥没した。

ネット上では「手抜き工事ではないか」との声が相次いだ。

これに対し、交通当局は2月26日、「特殊な地盤が原因であり、手抜き工事ではない」と説明した。ただ、具体的な地盤の状況や施工内容についての詳しい説明は示していない。

単なる地盤の問題なのか、それとも管理や工事のやり方に甘さがあったのか。

手抜き工事ではないと否定するなら、納得できる説明が必要だ。十分な説明を示さないままでは、人々の不信は簡単には消えない。

これまでも中国では、手抜き工事が繰り返し問題になってきている。

中国問題を長年論じてきた撣封塵(たん・ふうじん)氏も、以前本紙への寄稿で「手抜き工事と切り離せないのが体制の腐敗だ」と指摘した。形だけの検査や責任のあいまいな管理体制が温存される限り、同じ問題は繰り返されるという見方だ。

今回の道路も、もし開通後に崩れていたらどうなっていたのか。事故が起きなかったことが幸いだったのか。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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