【大紀元日本1月12日】大雪が続く北京では、気温低下により直訴者が凍死するという事態が起きている。11月末、北京都市管理部門は直訴者たちが作った仮設住宅の撤去を開始し、全国から送られてきた救援物資を没収した。極寒の中、直訴者たちは野宿を強いられ、バス停留所の看板の下や橋の下で生活している。
吉林省出身の直訴者・張潔さんによると、6日夜、北京南駅のバス停留所で17、8人の直訴者が野宿していたという。7日未明、山東省から来た直訴者の一人が死亡しているのを同伴者が発見した。
張潔さんは、「直訴者の凍死はこれで2人目。大雪に埋もれて眠っていた。その身体には薄いビニールのような布がかかっているだけで、この大雪の中、今までどうやって生活してきたのか分からない」と話す。また、大雪で北京の直訴者が少なくなったように見えるが、原因は寒さでも凍死の危険があるからでもなく、「直訴者らが捕まえられ、拘禁されているからだ」と話している。
直訴者に対する北京陳情オフィスの対応も冷たいようだ。直訴者らは寒さに凍えながら屋外で申請書を記入し、長蛇の列に並ぶ。受付を終えても、申請手続きは遅々として進まず、直訴者らは長時間待たなければならない。
これら厳しい状況にある直訴者たちを手助けするため、北京の人権活動家・劉安軍氏が救済活動を開始している。しかし、劉氏が集めた全国からの寄付には限界があり、凍死者を完全になくすまでには至っていないという。
(翻訳編集・坂本)
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