【大紀元日本3月19日】東日本大地震が発生してから、現時点で確認された死者は6900人超、行方不明者は1万人以上に及んでいるが、日本の厳格な防災基準があるからこそ死者がこの数字に止まったと、アジア防災センター(ADPC)のパワツ主任が見解を示した。米VOA(中国語版)が伝えた。
パワツ氏は、日本各地区の厳格な防災基準設備が今回の津波から多くの人命を救ったと指摘し、それでも多くの死者・不明者を出したのは、人間の備えは大自然の力には及ばなかったためだと強調した。氏は、「日本が今まで行なってきた防災準備はマグニチュード8.0~8.3の大地震とそれによる津波に対して、十分に対応ができているが、マグニチュード8.3~9.0はそれを遥かに超える力があった」と話した。
一方で、パワツ氏は、福島原発の放射線漏れによる数千人の避難が、災害をいっそう複雑化し拡大させたと指摘した。パワツ氏は「1カ月以内に放射線漏れの問題を解決処理しなければ、問題がさらに広がり、健康に大きく影響を与える事態になる。これはとても困難な任務だ」と強調した。
国連関係者はVOAに対し、「日本は今が冬で、電気と暖房設備も十分でないため、被災に加え、寒さや暗闇などによる人々のストレスは甚大だ」と語り、「多くの被災地のインフラが崩壊した。復興は長期にわたる巨大な仕事になる」と話した。
(翻訳編集・余靜)
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