【大紀元日本6月27日】日本に在住する中国人10数人が18日と19日の2日間、福島県を訪れて、被災者を支援する相馬市原釜(はらがま)地区の朝市に参加した。一行は、朝市で手作りの餃子を販売するとともに、中国伝統の気功修煉法である法輪功(ファルンゴン)の動作を実演し、現地の人々とともに煉功(法輪功を行うこと)をして好評を博した。
震災からの復興を願っての町興しとして、同朝市は毎週の週末に開かれており、今回は6回目となる。各地から集まったボランティアが持ち込んだ新鮮な魚介類や手料理が、格安の値段で販売された。
今回この朝市に参加するため、大阪、東京、仙台、山形、福島などの各地から集まった中国人の一行は全員が法輪功学習者であり、朝市前日の深夜、車に乗り合わせて現地入りした。「かなりハードなスケジュールですが、被災者の方々を少しでも手助けできればと願っています」と参加者の一人は語った。
朝市の初日、早朝7時半から、被災者を含む地元住民が朝市に続々とやってきた。9時頃に本場中国の水餃子と焼き餃子ができあがると、ブースの前には餃子を買い求める住民が長い列を作った。他のボランティアグループの海老天丼や魚介類もなかなかの人気で、昼頃になるとその日の朝市は終了した。
朝市が終了した後、一行は現地の人や他の日本人ボランティアに法輪功の動作を紹介し、一緒に煉功を行った。
現場で法輪功の動作を学ぶ祖父と孫の姿があった。祖父は自分も真剣に学びながら、孫の動作を細かく訂正し、正確にできるまで妥協しなかった。法輪功を初めて体験した祖父は、気持ちが非常に良いと語り、これからも続けてやっていきたいと話した。また、複数の慢性疾患を患い、心臓もあまりよくないという年配の女性は、法輪功の動作を実際に行った後、全身が軽やかになり、すごく気持ちがいいと語った。ある女子中学生は、体が温かくなり、強い気の動きを感じたと話した。
この2日間、会場で法輪功を紹介した中国人学習者によると、初日に現場で動作を学んだ住民の中で、翌日再び朝市を訪れて法輪功の動作の入ったDVDをもらい、これから法輪功を続けていくと話した人もいたという。
朝市の発起人で、自身も地元在住の被災者である高橋永真さんは、朝市を介して一行と出会えたのは何よりの縁であると語った。
在日の法輪功学習者グループは震災後の4月始めから各避難所を訪れて、心身ともに疲れている被災者に法輪功を紹介し続けてきた。一行のメンバーの一人で、避難所との連絡を担当する大阪在住の陳さんによると、これまでに200箇所以上の避難所を訪れて、4千人以上の被災者に法輪功を紹介してきたという。
「被災者の方々が必要とする限り、これからも私たちはこのボランティア活動を続けていきます」と、一行の誰もが口を揃えて語った。
今回の朝市での一行の売上は、被災者への義捐金として、朝市の運営委員会に全額寄付したという。
法輪功(ファルンゴン)とは、中国伝統文化の一つである気功修煉法である。誰でも学びやすい五式の功法に集大成された法輪功は、心身の健康に効果が高いことに加えて、完全に無料で伝えられることから、一般庶民から政府高官や軍の関係者も含めて、中国社会の各層で学習する人が爆発的に増え続けた。中国当局に弾圧されるまでは、愛好者は1億人に上ったと推定されている。
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