小泉防衛相 宮城県空自「松島基地」視察

2026/03/09 更新: 2026/03/09

令和8年3月8日、小泉防衛大臣は航空自衛隊で唯一ブルーインパルスの本拠地となっている松島基地(宮城県)を視察し、臨時記者会見を行った。会見では、東日本大震災から15年を迎える被災地への思いや、イラン情勢への対応、そして松島基地の今後の運用方針について語られた。

令和8年3月8日、小泉進次郎防衛相が航空自衛隊松島基地視察した(出典:防衛省・自衛隊)

震災から15年、被災地と廃炉作業員への敬意

小泉大臣は視察においてブルーインパルスに搭乗し、宮城県と福島県の復興状況を上空から確認した。松島基地から南下して福島第一原発の周辺を約2周した際には、現在も廃炉作業に取り組む作業員への感謝と敬意を伝えるため、スモークを出して飛行したという。東日本大震災時に自らも甚大な被害を受けながら救援活動に尽力した松島基地の隊員をはじめ、過酷な状況下で任務を遂行した自衛隊員の献身に改めて敬意を表した。また、自衛隊が国民にとっての「最後の砦」としての役割を果たすため、今後の災害対応に向けた自治体との連携強化や、自衛官の処遇および独自の俸給表改定といった抜本的な改善を進める意向を示した。

ブルーインパルス(出典:防衛省・自衛隊)

イラン情勢に伴う邦人退避への備え

緊迫するイラン情勢を巡っては、外務大臣からの依頼に基づき、自衛隊機をモルディブ共和国に移動・待機させる命令を下したことを明らかにした。3月8日未明に小牧基地を出発したKC-767空中給油・輸送機1機が既にモルディブへ無事に到着しており、万が一の邦人輸送に迅速に対応できる態勢を整えている。日本国内でも機体の故障等に備えたバックアップの航空機や要員が待機しており、関係省庁や関係国と緊密に連携して邦人保護に万全を期す姿勢を強調した。

KC-767空中給油・輸送機(出典:防衛省・自衛隊)

F-2戦闘機の退役と松島基地の今後の役割

2035年に予定されているF-2戦闘機の退役後の松島基地の役割については、「将来の体制に関わる事項であり、現時点で予断することはできない」としつつも、長年基地を支えてきた地元との良好な関係を踏まえて適切に判断していくとした。

令和8年3月8日、小泉進次郎防衛相が航空自衛隊松島基地視察した(出典:防衛省・自衛隊)

さらに、近年松島基地において米軍機が展開して行われた日米共同訓練(「ヴァリアント・シールド24」、「レゾリュート・フォース・パシフィック」)について、安全保障環境が複雑かつ厳しさを増す中において、日米同盟の抑止力・対処力向上に必要不可欠であると説明した。基地機能の強化に対し地元から上がる懸念や交付金に関する要望に対しては、防衛大臣自らが先頭に立って丁寧な説明を積み重ね、運用の実態を十分に考慮しながら適切に対応していく方針を示した。

大紀元エポックタイムズジャパンの速報記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。
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