日米共同訓練で「タイフォン」展開へ 北京も射程 中共けん制か

2026/05/23 更新: 2026/05/23

日米は6月下旬、共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」を実施する予定だ。米軍は鹿児島県に中距離ミサイルシステム「タイフォン」を展開させる計画もある。同システムは、射程約1600キロの巡航ミサイル「トマホーク」を発射でき、中国北京を射程に収める。メディアからは、中共をけん制する狙いがあるとの見方も出ている。

日米は6月下旬、大規模共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」を実施する予定だ。訓練では、陸上自衛隊のV-22オスプレイ輸送機が初めて宮古島で離着陸し、負傷者を沖縄本島の米軍基地へ搬送する手順を確認する。米軍も軍用機を派遣し、物資輸送を共同で行う。訓練は沖縄や九州各地の自衛隊、米軍基地で行われる。

小泉進次郎防衛相は、「レゾリュート・ドラゴンについては、陸上自衛隊と米海兵隊が国内で実施する日米共同の実動訓練であり、日米の連携強化や共同対処能力の向上により、日米同盟の抑止力、対処力の一層の強化を図るものだ」と述べた。

日米間では、軍事協力の強化も進んでいる。共同通信によると、米軍は6月下旬から9月にかけて予定されている「バリアント・シールド」や「オリエント・シールド」などの共同訓練に合わせ、中距離ミサイル発射装置「タイフォン」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」を、鹿児島県にある海上自衛隊鹿屋航空基地に展開する計画だ。訓練終了後、関連装備は在日米軍基地に移され、保管されるという。

「タイフォン」は、射程約1600キロの巡航ミサイル「トマホーク」を発射でき、北京も射程に収める。今回の展開について、日本周辺で軍事活動を活発化させる中共をけん制する狙いがあるとの見方も出ている。

「タイフォン」の日本展開は今回が初めてではない。昨年9月には、山口県の米軍岩国基地に一時配備された。今回の再展開は、今年3月の日米首脳会談の成果文書で示された、配備をめぐる調整継続の方針に沿った動きといえる。日米が日本国内で、こうしたミサイル戦力の恒常的な運用に向けて段階的に動きを進めていることを示している。

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