【大紀元日本7月15日】まさかの快進撃を見せてくれた「なでしこジャパン」。女子サッカーW杯ドイツ大会の準決勝でスウェーデンを破り決勝進出を果たした日本チームの活躍に、かつての強豪国中国のサポーターの思いは複雑。「まるで他の星でやっているみたい。中国サッカーはすでに無縁だし、中国人も蚊帳の外」。隣国日本の躍進と対照的な中国の女子サッカー。その開くばかりの距離へのやるせない気持ちを、ファンらはブログにぶつける。
かつて、女子サッカーは、弱小中国サッカーの星だった。忘れもしない。20年前、中国の女子サッカーはアジアをリードし、対韓国13:0、対日本11:0、北朝鮮にもほとんど負けることはなかったことを。1991年ワールドカップ広州大会で、優勝にもっとも近いと言われた中国チームはスウェーデンに破れ、悔しくも5位に終わってしまったことを。1996年のアトランタオリンピックと1999年のワールドカップアメリカ大会とも、アメリカに惜敗し、あと一歩で優勝を逃したことを。「鏗鏘玫瑰(力強いバラ)」という女子サッカーチームがいたからこそ、李秀馥、呉偉英などといった世界レベルの選手がいたからこそ、中国サッカーのメンツがかろうじて保たれていた。そのころの日本女子チームというと、どんなに頑張っても、中国チームに10点ほど差を付けられるレベルだった。
しかし今朝、ドイツからアジアチームの朗報が伝わってきた。わが中国チームが参加キップさえ手に入れられなかった今大会に、関心はさほどなかったが、準決勝が日本とスウェーデンの間で繰り広げられたのにはさすがに驚いた。さらに驚いたのは、あの背の低い、中国サッカーに遠く及ばなかった日本女子サッカーが、なんと20年前に中国を破った強豪スウェーデンに勝ったではないか。かつての「鏗鏘玫瑰」の代わりに「なでしこジャパン」。その「なでしこジャパン」がいまや決勝戦を迎える。驚愕と感嘆、そして、ため息を禁じ得ない。
20年前のライバル、スウェーデンは依然としてかつての栄光を保ち、20年後のいまも世界4強に数えられる。その時の優勝チーム、アメリカは今度は日本と決勝で戦う。中国は?あの自己満足に陥り、記憶の中を生きる中国女子サッカーはどこだ?すでに男子サッカーと同じ轍を踏み、ワールドカップの扉から遠ざかるサッカー後進チームに落ちぶれたのだ。
何が中国女子サッカーをこれほど早く衰えさせたのか。その責任は「体制」と「管理」にあるのではないか。それが女子サッカーのみならず、頻発する高速鉄道の事故、数々のいい訳と開き直りも同じ匂いがする。わが愛する国よ、あなたはどうなってしまったの?
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。