【大紀元日本1月9日】中国四川省のアバ・チベット族チャン族自治州において6日、チベット族僧侶と住民の2人同時に焼身自殺を図る事件が起き、僧侶が死亡した。昨年から中国政府への抗議で12人の僧侶や尼僧、元僧侶らが焼身自殺を図ったのに続き、今年に入っても対立が続いている。
ドイツ政府系メディア「ドイチェ・ベレ」の報道によれば、6日午後、同自治州アバ県の重要寺院・キルティ僧院の付近の路上でチベット人2人が焼身自殺をした。2人のうち、僧侶は即死し、もう1人の重傷を負ったチベット族男性は軍警察に運ばれ、行方が分からなくなったという。
中国当局はこれらの一連の焼身自殺事件はチベット独立運動を推進する海外勢力に唆された行動だと批判し、海外メディアは誇張して報道していると糾弾している。一方、ダライ・ラマ14世は相次ぐ焼身自殺に憂慮の意を示している。
チベット亡命政府のロブサン・ニマ氏は、焼身自殺は中国当局の高圧的な統治下に置かれたチベット人の絶望的な状況を表したとドイチェ・ベレにコメントしている。
(翻訳編集・張凛音)
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