【大紀元日本5月4日】米CNNは4日、世界各地の中国人作家の言論自由を提唱する「独立中文筆会」の創設者・貝嶺氏の特別評論を掲載した。貝氏は、中国の盲目の人権活動家・陳光誠氏一家における身の安全を懸念し、現在北京訪問中のクリントン米国務長官に対して、陳氏一家への安全確保を呼びかけた。
陳氏の友人・滕彪弁護士のブログによると、陳氏は2日夜10時ころに米領事館に連絡しても誰も応答しなかったとの連絡を最後に、同日の夜11時頃から、陳氏と連絡が途絶えたという。
貝氏はこれを踏まえて評論で、2日、陳氏は米領事館側から病院に夜の8時45分に、一家の夕食を出すように催促しなければ、病院側は出さなかったこと、その後領事館側が陳氏の電話に応答しなかったこと、それまでの一連のことを含め、陳氏は自分と家族の身の安全を再び危惧したに違いないと示し、陳氏は果たして本当に自由になったのかと懸念した。
また、中国当局は口頭と書面で陳氏一家に対して保証することになっても、巧みに手のひらを返すことはよくあると強調し、今後はさらに高度な監視と盗聴は影のように陳氏一家に付きまとうだろうと示唆した。
評論で、クリントン米国務長官は、北京当局高層部との会議がどんなに忙しくても、陳氏一家のことを最優先にし、すぐに彼らと面会すべきだとした。また、北京滞在中に同氏及び国際社会に対して、米政府及び人民は同氏一家への関心を寄せ続けることを再度意思表示すべきだと呼びかけた。
また、クリントン米長官は陳氏と一度しか電話で話していないのは不足だとした。陳氏が上手でない英語でクリントン氏に「あなたに面会したい」ことが、「あなたをキスしたい」に誤解されるべきではないと指摘した。クリントン米長官は直接に陳氏に対して、米政府は同氏一家が中国国内での安全、行動の自由、言論の自由の保証に尽力し、この基礎下で、同氏がクリントン氏や他の人々と自由に電話で交流し、インターネットにアクセスできるようにすることを伝えるべきだと強調した。
貝氏は、今後は米領事館側が定期的に陳氏一家を訪問し、同氏の安全と自由を確認すべきだと示した。また、今回のことはクリントン氏にとって、米国務長官でありながら米国人権と自由の価値を守る役割に対する厳しい試練だと示した。
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