迫害により死亡した王霞さん(明慧ネット) |
【大紀元日本6月19日】法輪功への酷い迫害は続いている。15日、内モンゴルに住む女性学習者が死亡した。死亡前の写真が公開されたが、10年にも及ぶ刑務所内での拷問により体重は20キロほどとなり、骨と皮を残す無残な姿となった。中国国内外の華人たちはネットに「中国は地獄と化したのか」などと相次いで怒りと悲しみのコメントを寄せている。
独立メディア「明慧ネット」によると、内モンゴル、バヤンノール市の38歳の法輪功修煉者・王霞さんは急性腎不全、脳出血及びその他臓器衰弱のため、2人の幼い子供と夫、年老いた両親を残し、15日夜、死亡した。
王さんは法輪功修煉者であるというだけで、1999年以降、何度も警察に不法逮捕、拘禁された。
2002年、王さんはフフホト市女子刑務所に収監され、7年間の不法労働教養を強制された。そこで王さんはスタンガンを使った攻撃、強姦、本人には知らされない液体物を注射される、食事を鼻から強制注入されるなどの拷問を受けた。
連行前、55キロあった体重は20キロほどに激減し、何度も危篤に陥った。明慧ネットによると、刑務所側は虐待の証拠隠滅のため、家族に無断で衰弱した彼女を火葬と偽って殺害しようとした、等の説が伝えられている。
2004年、骨と皮ばかりの姿になった王さんの姿を知人が撮影し、明慧ネットに送り、公開された。
当時、瀕死の状態に陥っていた王さんは、突然、自宅に帰された。明慧ネットが伝える刑務所側の思惑によると、すでにインターネットで迫害状況が伝えられた王さんが所内で死亡した場合「問題」になるので、自宅で自殺した、という形をとることを目論んだためという。
「お見舞い」と称して不当な追加5年の禁固刑
王さんに対する迫害を報道された数日後、臨河610弁公室室長及び臨河公安局長が「お見舞い」と称し王さんを訪問した。その際、迫害情報と写真をインターネットに投稿した者を聞き出そうと、何度も問い詰め、しかも追加5年の禁固刑と通告した。
2人が訪れたとき、4歳になる王さんの息子は、指差しながら「あなたたちは悪者だ。お母さんをこんな姿になるまで苦しめた」と訴えたという。まもなくして王さんは再び投獄された。
2012年5月12日、王さんは拘置所で腎不全のため危篤状態に陥り、救急処置を受け一時的に一命を取り留めたが、バヤンノール市の国保は医療仮釈放を許可しなかった。6月7日、王さんは急性腎不全、脳内出血及び他の臓器衰弱により、重度の昏睡状態に落ちいった。9日になって、はじめて家族は危篤を知らされたという。王さんは15日19時50分に死亡した。
中国のネットユーザは「中国社会は今や人間地獄に化した」「善良の人の想像を超える邪悪さだ」「中共はアウシュビッツを思い出させる。生きた人からの臓器奪取も日常茶飯事だ」など、中共に対する怒りのメッセージや、王さんを偲ぶ言葉が寄せられた。
2004年、中国語明慧ネットに公開された王さんの写真とビデオはこちら。虐待を受けながらも信仰を貫く理由や、刑務所内の暴行を受けた話などを伝えている。
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