【大紀元日本3月10日】国連安保理が7日に北朝鮮制裁決議を採択したのを受け、北朝鮮は翌8日、韓国との不可侵条約を全面破棄するなどと宣言した。
今回の国連制裁決議は、北朝鮮の三度目の核実験に対するものである。
それに反発する北朝鮮当局は8日、5日に宣言した休戦協定の白紙化に加え、南北間が交わした不可侵条約の全面破棄と南北直通電話などの連絡ルートの閉鎖など、強硬な姿勢を打ち出した。
この日に発表された北朝鮮「祖国和平統一委員会」の声明文は、11日から始まる米韓の年次合同軍事演習は北朝鮮への侵略行為であり、同不可侵条約に違反すると非難した。休戦協定とともに、同条約も11日から無効になるとした。朝鮮半島の非核化共同宣言についても「完全白紙化」とあらためて強調した。
北朝鮮メディアの報道によると、金正恩総書記が7日早朝、最前線にある西南前線の北朝鮮軍を視察し、戦争の準備を随時に整えるよう命じた。
この視察は北朝鮮制裁決議の採択を前に行われたもので、韓国メディアは「決議への武力示威だ」と見ている。
(翻訳編集・叶子)
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