林外相は1月6日、米国のブリンケン国務長官と35分間の電話会談を行った。双方は日米同盟の強化やインド太平洋地域の安全保障に関する問題について協議を行ったほか、北朝鮮やウクライナ情勢についても意見交換を行った。
林氏は北朝鮮について、昨日のミサイル発射を含む核・ミサイル活動は、日本と国際社会の平和と安定を脅かすものであると述べた。
ブリンケン氏はロシア・ウクライナ情勢について説明を行い、引き続き日米で連携していくことを確認した。
また、林氏は在日米軍の新型コロナ感染状況に言及し、外出制限の導入など地元の不安を解消するための措置を取るよう求めた。これに対しブリンケン氏は、日本側の申し入れを直ちに国防総省に伝えると返答した。
同日、在日米軍司令部は日本全国の米軍施設における健康保護態勢レベルを「アルファー」から「ブラボー」へと引き上げ、マスク着用義務化や米軍機の日本到着時の検査実施など感染症対策を強化すると発表した。
会見後に行われた記者会見で林氏は、今回の電話会談はブリンケン氏側から申し入れがあったため設けられたと述べた。
電話会談について林氏は、「新しい年が始まって間もないタイミングで、ブリンケン長官との間で様々な課題について意見交換ができたことは、日米同盟を基軸といたします日本外交にとって大変良いキックオフになった」と考えていると述べた。そのうえで、日米同盟の一層の強化に向けてブリンケン長官と緊密に連携していく考えを示した。
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