【大紀元日本4月17日】香港トップの梁振英行政長官は、2人のトップから好かれていない。
胡錦濤氏、習近平氏である。胡氏は、梁氏に2012年9月のAPECに出席しないよう命じていた。また、新たに就任した習主席が昨年12月、南部へ周遊したとき、梁長官と面会しなかった。習主席はさらに、3月の全人代会議後に、香港とマカオに自身の側近を送っている。
内部情報筋によると、習主席は梁長官に対して、一国二制を守り、人権や法律に関しては、英国ベースの伝統を尊重するよう指示しているという。
香港の鉄道駅、空港、街の道路など、あらゆる場所で共産党のスローガンを晒し続けた「香港青年關愛協会(青關会)」による活動は、北京の中央の人間にも、かつての文化大革命を思わせるものだった。
「一線を越えてはならない」と中央は梁長官に命じたという。その結果、「一線」を超えたと判断された横断幕は取り外されることになった。
平和という持久力
一連の計画は、江沢民から厚い信頼を得る曽慶紅氏が指揮してきた。しかも、計画は法輪功学習者が「暴力的反撃」に出るという筋書きで成り立つはずだった。曽氏は、法輪功が約14年もの間、死に至る拷問にさえ耐え続ける法輪功学習者だということを知らないのだろうか。
法輪功学習者の張ラン心さんは、香港の紅ハム駅で迫害を伝える活動に当たっていた。突然始まった青關会の妨害活動に対し、張さんは、いかなるときも法輪功の信条「真善忍」に従って行動すると決めていた。
「嫌がらせを受けても、青關会に迫害について伝えました。そのため彼らの一部は、妨害活動を行うのをためらっていました」と張さんは話した。しかし、上部の一層の圧力のため、妨害は激しくなっていったと推測する。
青關会による共産党スローガンが書かれた横断幕の撤去命令が香港当局により下ったことで、法輪功の平和的な持久力が勝ったことになる。しかし、彼らへの攻撃が完全に終わったわけではない。今月9日にも、4人の青關会メンバーが現れ、持ち込んだ横断幕で法輪功側のものを覆い隠していったという。
香港法輪大法学会のスポークスマン簡鴻章氏は、「法輪功は堂々と情報を伝える法的権利を有する。香港政府がこの権利を尊重し、再び共産党の妨害から防御できるよう、私たちは望みます」
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