【大紀元日本9月30日】世界的な注目が集まる中、香港の情勢は現在も混乱が続いている。29日付米華字ニュースサイト・博訊網は、中国の習近平国家主席が28日夜、香港民主派を武力弾圧するとの梁長官らの要求を拒否したことによって、事態の悪化を避けることができたと、独占情報筋の話として伝えた。
それによると、香港政府による抗議者への扱い方について、いかなる取締り強化の要求がある場合でも、事前に北京指導部の承認を得なければならないという。
28日夜10時頃、対香港マカオ政策を主管する中国共産党で序列3位の張徳江・政治局常務委員や中国政府の香港出先機関である「中連弁」のトップ張暁明主任、香港トップの梁振英・行政長官らが連署で、北京指導部に香港民主派の道路占拠活動への武力弾圧を要求した。
しかし、習主席はこうした要求に激怒し、断固として拒否した。その代わりに、「香港の事情は、(香港)人民に相談しなければならない」との指示を下した。
さらにその場で習主席は張暁明主任と梁振英・行政長官を厳しく叱責した。情報提供者は「2人の落馬は避けがたくなり、これも香港問題を解決するには悪影響を最小限に抑える最善策だろう」と言っている。
一方米テレビ局CNNによると、香港当局は29日、状況の緩和に鑑みて、機動隊を撤退するとの声明を発表すると同時に、デモ参加者らに街頭行動を停止するよう呼びかけた。それに対し、抗議者らは28日の混乱が警察側の強硬な措置によって引き起こされたものと反論。
行政長官選挙の民主化を求める民主派は引き続き香港中心部の道路を占拠し、抗議デモが拡大している。香港各紙によると29日夜から30日未明にかけて、約10万人が参加したという。
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