アメリカ航空宇宙局(NASA)が8日、火星の地表を360度撮影した動画をYouTubeで公開したところ、初日のアクセス数が49万に達した。この動画をスマートフォンから閲覧する際には、スマートフォンの角度を変えることで火星の様々な地形を見ることができ、コンピュータの場合は、マウスを使うと火星のバーチャルツアーを楽しむことができる。
この動画は、NASAの火星探査車キュリオシティに装備されているマストカメラが撮影した画像をつなぎ合わせて作られた。2012年にもNASAは火星の360度動画を公開しているが、今回の動画はスマートフォンでも閲覧することができる。
12年8月にキュリオシティが火星に着陸してから3年半、目的は火星に生命体が生存できる環境があるかどうかを調査することだった。水は生命が存在するための重要な要素だが、昨年10月、キュリオシティによって数十億年前の火星に長期的に湖が存在していたことが明らかになったとともに、生物由来の可能性のあるメタンも発見された。
NASAは2030年代の火星有人探査の実現を目指しているが、現在の科学技術では実現までにかなりの年月が必要とみられている。
CNBCニュースの報道によると、NASAは現在、企業や技術者と火星のバーチャル体験ができるフリーソフトの共同開発を行っている。公開されれば、自宅に居ながら火星の地表の散歩が楽しめそうだ。
(翻訳編集・桜井信一)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。