国連安保理が実施している北朝鮮への経済制裁が、北朝鮮国民に思わぬ恩恵をもたらしていることが、わかった。
韓国メディア、デイリーNKが北朝鮮消息筋からの情報として報じたところによると、北朝鮮国内では最近になって、明太子、ウニ、毛ガニ、エビなどの高級海産物から松の実、ワラビ、マツタケといった農産物まで、以前には外貨稼ぎのため輸出に回されていたこれらの高級食材が、市場で普通に売られるようになった。経済制裁により輸出できなくなっているためだという。
一方、こうした品物はいずれも高額なため、購入できるのは一部の人に限られている。ある北朝鮮人は「国連が今回の経済制裁を夏ごろまで続けてくれたら、高級海産物を安く買えるようになる」と期待を膨らませている。
同消息筋によると、制裁前まで中国へ大量に輸出していた石炭も国内市場に安価で出回るようになり、石炭を使用できる一般市民が増えているという。
(翻訳編集・桜井信一)
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