イタリア中部で24日未明に起きた地震で、翌25日朝に確認された死者は、247人となった。行方不明者も多数おり、今後さらに死者は増えることが予想される。救急当局やボランティアの救助活動が続いているが、崩れた古い建造物のがれきが、行く手を阻んでいる。
地震の規模はマグニチュード6.2。震源地はイタリア中部ノルチャの約10キロ南東。震源に近い街アマトリーチェは被害が甚大だ。市当局は「建物の半数が倒壊した」と明かした。
石造りの古い町並みで、景観保護のために耐震工事などは十分に行われていなかったとみられている。また、観光客が訪れる当地に、当時どれほどの人がいたか確認がとりにくい状況だという。
イタリアのメディアによると、被災地へ通じる多くの道は幅が狭く、重機の到着が遅れている。現地住民やボランティアが耕作機械を利用してがれき除去を行っている。
レンツィ首相は25日に緊急閣議を開き、被災について非常事態を宣言。支援のため国の緊急対応基金から2億3400万ユーロ(約260億円)を拠出すると発表した。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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